というわけで、モルディブでの任期も残すところあとわずかとなりましたが、このタイミングで悠長に
スリランカ旅行に行ってまいりました。

…とはいえ、やはり残り日数も限られているので
5泊6日。
それも初日は夜遅くの便でマレを出発し、夜も深い時間にスリランカに到着。また最終日も昼過ぎには空港に向かわなければならないので、しっかり観光できるのは実質
4日と半日だけという小旅行。
というわけで、旅程としてはスリランカ最大の都市
コロンボから古都
キャンディと
ダンブッラを往復するという感じとなりました。
コロンボは特に観光することもなく、
キャンディも人が多かったけど街は落ち着いた雰囲気で

のんびり寺院を見たり仏像を見たり、

湖のほとりでまったり過ごしたりマーケットを見物したり、

ほんでもって
ダンブッラでは世界遺産の
石窟寺院でやっぱり仏像を見て、

ちょこっと足を延ばして、スリランカ人も
「ここがスリランカの遺跡でいちばんの見所だどー」と言ってはばからない
シーギリヤ(巨大な一枚岩に作られた要塞都市の遺跡)にも行ってきました。
…と、まあまあ日数も少ないしこれといったトラブルもなく順調な旅になるかと思いきや、
キャンディの街を歩いているときに、インドで買った
一流ブランド「POMA(ポーマ)」のサンダルが崩壊。
仕方ねぇ、新しいサンダル買うか。と思って壊れたサンダルを引きずりながら歩いていると、
「ちょいと、そこゆく旅のお方…」みたいな感じで、

この、開店準備をしていた
宝くじ売りのおっちゃんに呼び止められ、

何やらゴソゴソと商売道具をひっくり返し、

慣れた手つきで
サンダルを直してもらいました。
おっちゃん、宝くじ屋なんてヤクザな商売してないで靴修理の店でも開いた方が儲かるんでないかい?
という、その程度のトラブルしか起きない、いたって順調な旅を送っていたかと思いきや…。
いよいよ
旅の終盤、キャンディからコロンボに戻るその道中。

スリランカ旅行は基本的に
バス移動というのが本数も多く便利だったんですが、最後に
キャンディ~コロンボ間はどうしても乗りたかった
スリランカ国鉄でのんびり列車の旅をしていると、
田園風景のど真ん中で突然の停車。
どうやら
故障したらしく、
1時間近くの立ち往生。
んで、
後ろからやってきたローカル線の列車に押してもらう、という強引な方法でなんとか次の駅に到着。

そこで列車を降ろされて
別の列車に乗り換えるハメになり、それまでの
快適な列車の旅が日本のラッシュアワー並みのエアコンなしの超満員列車で一気に
汗臭い雰囲気になり、

さらにまた
別の列車に乗り換えて、

予定の
2時間遅れでなんとか
コロンボに到着。
…と、どうあっても私は
まともに観光旅行をさせてもらえない運命にあるらしい、ということを再確認し、

コロンボ最後の晩に食べた
カツ丼と
にぎり寿司に感動。
ブタを
不浄の動物とか言って食べないなんて
人生の何分の一かを損してる…。新鮮な魚が腐るほどあるのに、それで
ガルディアとかカレーしか作らないなんて馬鹿げてる…。なんて思いながらスリランカの旅を終えたのです。

もっと時間があればあちこち見て廻りたかったんですが、それでもまあ満足のスリランカ旅行となりました。
ちなみにマレ~コロンボ間のフライトは
2時間弱のショートフライトなので、

機内食はこれだけです。
スポンサーサイト
テーマ:スリランカ - ジャンル:海外情報
そんなこんなでちょっと別のお話を2回ほど挟みましたが、久しぶりに
魚料理のお話。
魚の話は今回で
完結ということで、やっぱりモルディブに来たら食していただきたいお魚ナンバーワンのこちらから。
カツオ(スズキ目サバ科カツオ属)。世界中の熱帯、温帯海域に広く生息しており、モルディブでもマグロ、カジキに並んでよく食される魚。
大きさにもよりますが写真のカツオは
2尾で50ルフィア(300円弱ぐらい)。比較的
高級なおさかなで、50センチぐらいの大きいものになると1尾150ルフィアとかもうちょっと高くなったりすることもありますが、モルディブ人はよく買っています。
上の写真を見てもわかるとおり、カツオはどういうわけか捌いてくれるサービスがあり、頭と内臓を取って皮を引いた状態で買うことができます。

で、やっぱりカツオといえば炙って
たたきにすると絶品。
刺身ももちろん旨いです。
他には
角煮にしたり
唐揚げにしたり、
しょうが焼きとか
照り焼きなんかにしてもおいしくいただけます。でもやっぱり生がいちばん旨く、高いだけのことはあります。
高いといえば、日本では高級魚のコチラも。
ヒメダイ(スズキ目フエダイ科ヒメダイ属)。
日本ではそれなりのお金を出さないと食べられない高級魚ですが、モルディブではこの大きさで
たったの10ルフィア(50~60円ぐらい)で、
完全に雑魚扱いです。
いやいや、それでもこんなでっかいヒメダイがそんなに安いってことは、コレひょっとして古いのかな?とも思いましたが、別に変な匂いもないし、
刺身にしても翌日おなかを壊すこともありませんでした。ホントに
雑魚なんだね。

あと、頭と胴体をそのまま
兜蒸しにしたら白髪ネギをふりかけ、熱したゴマ油をジュワっとかけてポン酢で食う、とか、ちょっと崩れてしまった身とか尻尾の方の中途半端な身をアラと一緒に炊飯器にぶち込んで
鯛めしとか、そんな贅沢料理もできるし、あとは
粕漬けにしたり味噌を塗って
ホイル焼きにしたり、たった10ルフィアでものすんごい贅沢気分を味わうことができます。
そして鯛のお仲間のコチラも。
ヨスジフエダイ(スズキ目フエダイ科フエダイ属)。
黄色い背中に青いラインがきらびやかな姿。その見た目からもわかると思いますが、南日本からインド洋にかけてのサンゴ礁に生息する
南のお魚。モルディブではアジやタカサゴと並んで大量に売られているのをよく見る魚のひとつ。なのでお値段もお手ごろで
4尾20ルフィア(100円ちょっと)。

…が、私が買ったのがたまたまそうだったのか、あまり肉付きもよくないし身も崩れやすいしなんか捌きにくかったので、うまいこと切り身にできず、とりあえず一匹を
たたきにして他のは頭と尻尾を切り落としてそのままの姿で
蒸したり煮つけにしたりホイル焼きにしたり。
悪くはなかったんですが味もなんか淡白で今ひとつかな、って感じでした。
そして、
タコ。

このグロテスクな生物を世界で最初に食べようと思った人はすごいな。ほんで、この生物に
「タコ」という名前をつけた人もまたすごいな。もうこいつは
「タコ」以外の何者でもないもんな。
しかしタコはあまり食べないからか、またはあまり市場に出ないからか、けっこう高級で小さめのが
一匹90ルフィア。私のような貧乏人にはなかなか手が出せない一品。
基本的に
内臓を取り除いた状態で売られているので、買ったらそのまま洗って塩で揉んで
ぬめりを取り、茹でてからテキトーに切って冷凍保存しておけば色んな料理に使えるのでなかなか重宝します。

茹でる前に足先をちょんちょんと切って
たこわさにしたり、茹でたのをそのまま切ってポン酢とか醤油をつけて食うだけでも十分旨いですが、

やっぱり
マリネとか、もっとシンプルに
酢だことか、

もっと手間をかけて
炒飯に入れたり、
中華丼を作ったり、
から揚げにしても旨い。
そして、タコといえばこちらも。
イカ。タコほどではありませんがイカもまた高級で、しかも
相場が変動するので基本的に
時価売買されています。
基本的に写真のと同じぐらいの大きさのイカでだいたい
1パイ50~100ルフィア。

しかし、イカもまたタコと同じくいろいろ重宝するので、部位ごとに捌いて冷凍。
ナマ食として
イカそうめんにしたり
イカオクラにしたり、
天ぷらに
唐揚げ、
カレーや
パスタに入れたり、シンプルに
しょうが醤油で炒めたり、捌くときに
墨袋を取り出しておけば
イカスミパスタも作れます。
また、イカは内臓や目や口など
その他の部位もとっておき、

釣りに使う
練り餌を作ることもできます。
イカエキスと小麦粉だけで作るこの練り餌、モルディブのお魚たちの食いつきもなかなか良かったんですが、

実際のところそう頻繁に釣りに行くこともなかったというのもあり、私のモルディブでの
釣果は、結局上の写真の
ちいこいハタと
クマドリ(モンガラカワハギ)だけでした。
…と、こうして振り返るとやっぱり
魚ばっか食べてた約1年だったんだなぁ、と思いつつ、これだけ食べてもまだモルディブで獲れる魚の種類は
半分も制覇していませんが、このようにモルディブの魚中心の食生活もあと2週間もしないうちに終わってしまいます。
でも
日本に行けばもっと旨い魚料理が食べられるんですよね。高いけど。
テーマ:モルディブ - ジャンル:海外情報

なんだかんだで
帰国まで残り2週間ほどとなりました。というわけで…、
←
シャツです。
このシャツ、さいたまの日本語学校に勤めていたときから
仕事着として着ていたもので
もともと長袖だったんですが、私が
2003年にフィリピンで日本語教師として働き始めるのを機に、服飾の専門学校を卒業したという当時のバイト仲間に頼んで
半そでにしてもらったもの。
で、それ以来、今に至るまで
仕事着としてあちこちの国に持って行き、これを着て授業をしてきたという一品。
というわけで上の写真が
2003年、フィリピンのダバオで撮ったものなんですが、こうして振り返るとやっぱり9年前の自分は若いな!というか一緒に写ってる生徒も当時小学校5年生だからもう二十歳そこそこになってると思いますが、まぁまぁそれはさておきこのとおり、
かれこれ9年も着用しているシャツ。
今もまだ普通に着ることができるので
現役の仕事着としてモルディブでも着用しているんですが、最初はそんなに気にならなかったのがどういうわけかこのところ
「丈がちょっと長いな」と気になるようになってきたので、近所の
テーラーに持っていって裾を短くしてもらうことに。

まあテキトーにジャキジャキ切り刻んでテキトーに縫って終了、という感じなんだろうな、と思っていたんですが、採寸してちゃんと丈を計り、慣れた手つきで丁寧に切ると…、

これまた慣れた感じでミシンにかけてあっという間に完了。

というわけで
長袖から半そでになり、
丈もちょうどよくなって第三形態となったこのシャツ。
色は褪せてきましたが
ますます手放せない一品となりました。
それにしてもモルディブにはこういった
テーラーがあちこちにあって、このシャツの丈を直してもらった近所のテーラーをはじめ、私が
家から学校まで歩いている道だけでもたぶん
10件ぐらいのテーラーがあります。
で、たいてい
若いお兄ちゃんかおっちゃんが針仕事をしているので、正直なところ
「そんなに丁寧な仕事はしてないんだろな」などと勝手に思っていたんですが、頼んでみたらそれはもう
職人の仕事、という雰囲気。
…で、


布屋さんでテキトーな布を買い、テーラーに頼んでこんなものも作ってもらいました。
こうして写真で見ると
ただの大きい布に見えますが、テーラーの丁寧な仕事によって
筒状に縫い合わされています。
これ、実は…

モルディブで
“ムンドゥ”と呼ばれる、いわゆる
巻きスカートです。
ミニスカバージョンもあります。
この
ムンドゥ、スカートではありますが、上の写真を見てもわかるように基本的にモルディブでは
おっちゃんたち、というか
おじいちゃんに近い妙齢の男性だけが着用しているもの。
まあ言ってみれば
モルディブ紳士のたしなみです。

というわけで私もテーラーで仕立ててもらった
ムンドゥを穿いてみました。楽です。
やっぱり暑い国ではこういう風通しのいいものを穿いてるほうが快適だな。
しかもこれ、布が一枚100~150ルフィア(600円前後)でテーラー代が6枚で70ルフィア(400円ぐらい)という
お手軽料金。
モルディブのお土産というと
いかにも“観光地のお土産”みたいなのしか売ってないけど、こうして
ローカルの店で布を買ってテーラーで仕立ててもらうというのも
なかなかいいモルディブ土産になるんじゃないでしょうか。
テーマ:モルディブ - ジャンル:海外情報