シルクロードのバネ工場

モンゴル在住の日本語教師がダラダラと述べてるだけです

女性は見ないで下さい

夏です。

天気が悪く、曇り空の日はそれでも寒いんですが、とにかく夏になりました。お陽さまが出て風がない昼間は半袖で出歩けます。

そんな中、こちらは無事に大学の後期試験も終了して成績もつけ終わり、長い夏休みに突入。そんなわけで先週、一年間おつかれさまでしたということで外国語学部の先生方と1泊キャンプに行ってきました。

街をはずれて草原を駆け抜け、道なき道を突き進むこと2時間。どこかの山奥の川沿いにテントを張り、夜通し肉を食ったり酒を飲んだりしたんですが、そのキャンプの初日、街から山奥まで行く途中の草原でのこと。

←こんな感じの見晴らしのいい場所にあるゲルで車を止め、学部長のダンナがここに住む遊牧民となにやら話し始めました。
「道でも尋ねてるんだろうか…」などと思っていると、このゲルの住人が近所(たぶん1キロぐらい離れたところ)に見えるゲルまでバイクを飛ばして行き、ヒツジを一頭持って帰ってきました。
どうやら、今回のキャンプの食糧として買ったようです。

そんなわけで、その場で羊を刺し殺して肉にします。

モンゴルに来て初めてヒツジを殺して肉にする現場を見てしまったんですが、あまり気分のいいもんじゃないですねぇ…。仰向けに押さえつけられ、初めは抵抗していた羊が腹を切り裂かれると抵抗していた足が徐々に弱々しい動きになり、やがて羊の息が荒くなったかと思うとその息もだんだん弱くなっていき、内蔵がブチュっと飛び出て4本の足が「くた〜っ」となっていく様子なんて、もう見るに耐えない映像でした。

で、その後は内蔵を取り出したり血を抜いたり肉と皮を剥いだり、ていう作業が続くんですが、真っ赤な血が飛び散り、草食動物特有の「緑の腸」が飛び出し…ていう感じのグロテスクな光景が目に飛び込んで来ます。

とゆーわけで、グロテスク度満載ではありますが、羊の精肉の一部始終を披露いたします。衝撃的なシーンが多いので、画像は縮小して掲載いたします。



1)二人がかりで前足と後ろ足を押さえつけて腹部を切開。
2)完全に息絶えたところで皮を剥いでいきます。
3)皮を剥ぎ終わったら、腹部の穴を広げて内蔵を取り出し、血を洗い流します。
4)で、のどを切り開き、食堂をズルズルっと引っ張り出したら、最後に首をへし折って頭をもぎ取ります。

ちなみに、モンゴルでは女性は家畜を殺すところを見てはいけないそうです。学部長の娘(3歳)も興味津々で見たがっていたんですが、見るんじゃねぇーっと怒られていました。
…でもね、女性でなくても正直こんな現場は見るもんじゃないですよ。特に最終工程の(4)なんかヒドいです。食欲なくなります。これを見たあと市場の肉売り場とか行くと「うえ…」てなります。

んで、この殺したての羊はこのままこの日の野営地へ持っていき、みんなでおいしくいただくことになるんですが、最終的にこんな感じになリました。

「肉のなる木」ではなく、表面を乾かしてるところです。

小麦価格高騰の波紋、その後

今朝(5月28日)、起きたら雪が積もっていました。

「まだ降るか、雪!」などと思いつつ、どうやら「ワールドバザール21・各国いまどき報告」のサイトに今月の記事が掲載された模様です。下のURLをクリックしてください。

http://www.e384.com/imadoki/37mongolia/mongolia_02.html


↓↓ここから下は各国いまどき報告の続きの話です↓↓
↑↑↑できれば上のサイトを先に読んでください↑↑↑


実は今回の記事、4月上旬に書いて、4月下旬ごろに送ったんですが、この記事を書いたあとも着実に食物価格は上がっています。例えばワールドバザールのサイト内では食パンが400から450トゥグルクになったと書いてありますが、今は550トゥグルク。店によっては600の所もあります。また、米も560トゥグルクから760トゥグルクと書かれてありますが、今は1250から1300ぐらいにまで上がっています。
ついでに、どういうわけかこの数週間でタマネギの値段も上がっていて、それまでたしか1キロ500トゥグルクぐらいだったのが今は中国産が1500でロシア産が2500。韓国産のタマネギは800ぐらいなので買えないこともないんですが、店頭に出るとすぐ売り切れてしまうような感じです。

なので、今まで野菜の中で主役級だったタマネギも今は買えず、家に買い置きしてる米にもなかなか手が付けられない状態です。
……で、何を食べているかと言うと、主にジャガイモと小麦粉とキャベツ。

小麦粉も値上がりしたことはしたものの、ずいぶん前にその勢いも止まり、まぁフツーに買える値段で落ち着いてくれているし、ジャガイモもモンゴルではいくらでも採れるし味もいいので、最近の主食はもっぱら小麦とジャガイモ、おかずにキャベツという、まるで「はだしのゲン」のような食生活を送っています。

でも、限られた食材で飽きない料理をするために、レパートリーは増えました。

そんなわけで下の写真は最近作ったジャガイモ及び小麦料理の数々。


上段左:ジャガイモの天ぷら、キャベツとネギのかき揚げ
上段右:見ての通りのじゃがバター
下段左:ジャガイモのパイユ
下段中:ジャガイモとネギのかき揚げカレー風味
下段右:キャベツだけお好み焼き

最近の晩メシは米なしでこれだけ、というパターンが多いです。

黒くて堅くて長いパスポート

早春の候、今回、我々がお邪魔したのは…

←モンゴル軍、エルデネット支部です。

コトの発端は昨年秋、私が勤める大学に一人のモンゴル人青年が訪れ、「日本語を教えてほしい」という。どうやら技術研修生として日本へ行くための面接試験を受けるので、簡単な日本語のフレーズなんかを覚えたかったらしい。

そんなわけでその青年の自宅に呼ばれ、ちょっとした日本語を教えたりしていたんですが、この青年、本業は「軍人」で、つい何年か前までイラクなんかにも派遣されていたという。

それから時が経ったある日、私と同じ街に住んでいる日本人ボランティアのおじさん、「配属されているビジネススクールで軍人が受講している」と。
で、話を聞くと、私が日本語を教えた軍人青年と同一人物だということがわかりました。

…と、ゆーわけで、いつか見学させてくれーいと言い続けていたモンゴル軍の施設に、つい先日、ようやく足を踏み入れることができました。

中はこんな感じです。

ここは主に生活スペース及び基礎体力作りのための施設ということで、緊迫感もなく、中はいたって平和な感じです。

…が、この日のプログラムはこれだけではなく、このあとどこへ行くとも告げられぬまま車に乗せられます。
で、何もないのどかな草原を小一時間ほど走り、着いた所は…

「小屋?」

そして登場したのが…
←カラシニコフ(ロシア製)

さらに…
「的」も登場。

「小屋」から車で5分ほど走り、見晴らしのいい草原で下車。どうやら軍の偉い人らしきおっさんによる指示のもと、兵役中の若い軍人見習いが200メートルほど離れた所に的を設置します。



この場所、軍の小屋がポツポツと建てられているので、まぁ軍の管轄している地域なんだろうということは察しがつくんですが、よく見ると、足下には薬莢がゴロゴロ転がっていて、おそらく射撃練習なんかをする所なんだろうと思われます。

そんなわけで…

射撃訓練、開始!
平和な春の草原に、カラシニコフの銃撃音が響きます。
いきなり「武器」を渡されて「撃て」と言われても、撃つのはおろか銃を持つのも初めてだし、性格的にも「撃つタイプ」ではないので何かちょっと恐ろしかったんですが、せっかくの機会なので楽しませていただきました。

それにしても、銃を撃つときのイメージって、「グググっ」と引き金を引いて、「ガッ」と引っかかったトコロでさらに指に力を込めて「ガチッ」と引き金を引いたら「バキュン」と弾が飛び出る…みたいな感じだと思っていたんですが、実際にやってみると、引き金を引くときに「引っかかり」みたいなのはなく、力を入れることもなく「スゥ〜」っと引き金をスライドさせていると突然「ドォン」と銃弾が飛び出していくので、けっこうビックリします。なんか擬音だらけの説明ですがわかっていただけたでしょうか。

まぁ何にしても、何の障害物もない草原で銃をぶっ放すなんていうのもなかなか経験できないことだし、開放的で爽快感があって楽しかったです。
次のページ