シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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世界のアップル・前編

ホーチミン市在住の日本人マックユーザー(…いるのか?)は必見です。

海外で生活していて「途方に暮れてしまう瞬間」というのがあります。
私の場合、そんな「途方に暮れてしまう瞬間」のひとつに「パソコンが壊れたとき」というのがあるんですが、それはどうしてかというと、私のパソコンというのは写真に写っている「白はんぺん」のようなノートパソコンなんですが、これ、リンゴマークでおなじみのコンピューターで、こいつが海外で故障したりすると、ホントに「あぁ、どうしよう」て思ってしまいます。

しかし、壊れたら修理に出しゃいいじゃねーか、と思われるかもしれませんが、私が行きたがるような国(というか、 少なくとも今まで私が住んでいた国 )ではサポート体制が整っていないところが多く、壊れてもそれに対応してくれる技術者が見当たらないという問題を抱えているわけです。
アジアや欧米の先進諸国ならサポート体制も整っているんでしょうが…。

過去、フィリピンでもウズベキスタンでも故障して、そのたび修理に四苦八苦したという経緯があるんですが、つい先日、「ベトナムで故障」という不名誉な勲章がまたひとつ増えてしまいました。

さかのぼること1ヶ月ほど前、いつもと何ら変わらず使用していると、突然のフリーズ。それを機に起動に時間がかかるようになり、明らかに「トラブル発生」のニオイが漂いはじめ、それでもまぁ使うことはできたので使っていたものの、ある日、ハードディスクのチェックをしようと診断ソフトを立ち上げてみると、こんなメッセージを表示しやがって、


「このドライブの一部に致命的なハードウェアエラーがあることが報告されました。このドライブがまだ動作している場合は、できるだけ多くのデータをバックアップしてから、正常なドライブと交換してください。」

…あああわわあぁぁ、あな恐ろしや。どどどどどうしよう…。

これ、S.M.A.R.T.エラーというやつで、ハードディスクが自己診断をして「もうすぐ故障するかもしれないよ~」とユーザーに警告するというものらしい。で、すぐにデータのバックアップを取ったりして、その後もとりあえず使えるうちは使っていたんですが、数日たったある日、見事にハードディスクがウンともスンとも言わなくなり、ただのガラクタになってしまいました。

そして愛機の故障を目の当たりにしてあれこれ考える。

「どうせもうすぐ帰国するんだし、こいつはこのまま放置。日本で修理しよう。」
「でも、 日本のアップルの代理店とかサポートセンターって修理代高いしなー。」
「そうは言っても、ベトナムでマック直せるところなんかねーだろ。」
「ていうか、仮にあったとしても技術的に信用できるモンなのか?」
「でも、もしこっちで直せれば日本で直すよりはるかに安いだろなー。」
「うーん…、とりあえずアップルの専門店があるかどうかだけでも調べてみよう。」

そんなこんなで調べてみたら、なんと今年4月中旬に「アップルストア・ベトナム1号店」がホーチミン市にできていたという情報を入手。さっそく行ってみると、外観こそ「ベトナム」ですが、中に入ればまばゆいばかりにキレイな店内で、そこは「世界のアップルストア」そのもの。スタッフの対応も丁寧デス。

私「スミマセン、修理してもらえますか?」
店員「はい、どうしました?」
私「えと、たぶんハードディスクなんですけど…(コトの顛末を説明)」
店員「あー、大丈夫です。直せますよー。」
私「わーい、おねがいしまーす。…ところで、いくらぐらいかかりますか?」
店員「50万ドンです。」
私「…ごっ、ごじゅうまんドン!?」

……高そうに聞こえますが、日本円で3500円ぐらいです。日本よりはるかに安いです。(といっても、ベトナム人的には決して安くはないんですがね。)



…えと、ちょっと長くなってしまいそうなので、続きはまた後日。
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シリーズ「絵教材」第3回・職人芸

不定期連載シリーズ「絵教材」の第3回です。

前回は主観的形容詞についてでしたが、今回はちょっと内容をガラリと変えてみます。というのも、最近、帰国も迫ってきたということもあり、事務所で本とか書類の整理なんかをしていたら、こんな本が見つかって、

「絵を描いて教える日本語」

これは実に興味深い!などと思って早速読んでみると…
「(図解付きで)花の描き方は、こうして、こうして、こう…」だとか、「人を描くときは、まず頭の位置を決めて、そこから身体、手、足を描きましょう」だとか、おまけに絵とは何の関係もない中国語の声調の話が延々と4ページにも渡って書いてあったりと、「絵を使った教授法」ではなく、ただ単に絵の描き方および著者の経験談(しかも絵とはあまり関係ないこと)などが半分以上を占めていて、

「うひー、トンデモねぇ駄本だなこりゃー。こんなの出版するなら同じテーマで俺に1冊書かせろー」…などと思ってしまうほどのガッカリ本だったんですが、今回はこちらもそれにならってちょっと箸休め。
割と「どーでもいーだろそんなこと」というような話をしたいと思います。

まずは絵の道具ですが、海外を生活の拠点にしているということもあって、基本的にどこでも手に入るものを使っています。

油性マジック、太めのジェルインクペン、安物の万年筆、シャープペンおよび各ペンの補充インクや替え芯、それから、以前にも紹介したやわらかい下敷き(手作り)。
どれも、インクがなくなったらインクを注入したり替え芯を入れ替えたりして補充しながら使い続けているのでかなり年季が入っていて、シャープペン(絵カード専用)は2年、油性マジックは古いもので4年、安物の万年筆はたしか6年ぐらい愛用しています。ジェルインクペンはベトナムに来る直前にたまたま理想的なモノが見つかって買ったものだから、まだ数ヶ月しか使っていませんが。
しかし、油性マジックなどは、先がいい感じでつぶれてきて理想的な太さになっているので、なかなか手放せなくなってしまっています。

では、これらを使って実際にどんな感じで絵を描いているのかというと、

1.まずは下書き


2.油性マジックで外側のラインを縁取る


3.ジェルインクペンで内側の線を書く


4.最後に万年筆で色(濃淡)をつけて終了
(疑問詞「いくつ」)

4年前、ウズベキスタンにいたころまでは、色鉛筆で色を塗ってカラー版の絵カードを描いていたんですが、その後フィリピン以降、コピーしても使えるようにということで白黒にしました。ちなみに、最終段階(上図4)のときはスクリーントーンなどは使わず、色の濃淡を下のように線だけで表しています。



この4パターンを基本とし、線と線の間隔を狭めたり広げたりして濃淡のバリエーションを変えています。
しかし、この「線を引く」というのがなかなか骨のいる作業で、ときどき描きながら寝てしまいそうになることもあるんですが、黙々と線だけを描いていると、なんか無我の境地に入って悟りを開けそうな気分になってきますよ。ぜひ一度お試しあれ。

…ちなみに、どうすれば絵がうまく描けるかとか、そういう質問には答えられません。たくさん描けば上達すると思います。ホントに。

それに加え、


……シリーズ「絵教材」第4回に続く。

だから日本語教師はやめられない

さて、今回は日本語教育関係のサイトのご紹介です。

このブログ、基本的に「日本語教師のブログ」などとうたっておきながら、実のところ日本語教育についての記事などはとても少ないので、おそらく「日本語教師」や「日本語教育」、またそれらに関するキーワードで検索してきた方々を毎度たいへんガッカリさせていることと思います。

そこで、日本語教育に関するサイトを運営されている方にリンクのお願いなどをされたら快く引き受けて、日本語教育関連サイトへの橋渡しをすることにしているんですが、以前にもこのブログで紹介しました別府大学の篠崎大司研究室、引き続き相互リンクしていただいているんですが、このたび、この篠崎大司師が新しくサイトを立ち上げたとのことなので、今回はそれをご紹介いたします。

だから日本語教師はやめられない
教育歴10年の日本語教師が日々の活動をつづりながら、日本語教育の魅力をお伝えします。

日本語教師リンク集
日本語教育に関するあらゆるサイトをご紹介します。効率的な情報収集にご活用ください。(このブログも紹介されています)

そんなわけで、日本語教育についてのいろんな情報がほしい方は、こんなところにいないで、今すぐ上のサイトに飛べ!!

ちなみにこちらも引き続きよろしくお願いします。

ジャパニーズテクノロジー

ベトナムのスーパーで見つけたおもしろ商品の話です。

世界の中でも、特にアジアなんかで生活していると、さまざまな場面で日本語の名前がつけられた商品を目にすることがあります。その中でも食品にはよく日本語の商品名がつけられており、「oishi」とか「TARO」とか「samurai」なんて名のスナック菓子なんかが東南アジア各国で幅を利かせています。
また、街を歩いていると、東南アジア発のくせに「MITSUSHITA」とか「AKIRA」とかいう名前で、いかにもジャパニーズテクノロジーを装っている家電メーカーの看板なんかを目にすることもよくあります。

一方、ちょっと視点をずらして、我らがジャパニーズテクノロジーが世界に誇る「食」のひとつに、インスタント食品というものがあります。昨今、世界中どこへいってもインスタント麺やカップ麺がスーパーの食料品売り場に陳列されていて、もちろんベトナムでもいろんな種類のインスタント麺が売られていますが、たとえば右の写真。
一見、何の変哲もないインスタントラーメンですが、やはりその商品名に日本語が使われていて…

「Neko(ねこ)」

…念のために言っておきますが、「ねこ味」ではありません。
いたってフツーのインスタント麺です。

さらに麺といえば、ベトナムを代表する麺料理のひとつとして「フォー」というものがあります。で、もちろんベトナムでは「インスタントフォー」なるものも売られていて、下の写真はベトナムで売られているインスタントフォーでもわりと庶民的な、安いインスタントフォーのひとつです。
このインスタントフォー、写真をみてもわかる通り、パッケージの裏に3コマ写真で食べ方の解説がされています。



まぁ、インスタント麺の食べ方などあえて解説する必要もないんですが、一応ひとつひとつの写真を見ながらこのインスタントフォーの食べ方を解説すると…


1.お湯を注ぎ…


2.三分待ったら…


3.食うべし!!


…しかしこの少年、

いい顔して食ってるねェ~。

おしまい。

ベトナムにおけるアジアカップ報道

サッカーアジアカップについての話です。

日本でも各方面で報道されていると思われますが、現在、ベトナムの首都ハノイにおいてサッカーアジアカップが開催されています。今回のアジア杯は、ベトナムをはじめ、タイ、マレーシア、インドネシア各国で開催されており、日本チームはホスト国であり対戦国でもあるベトナムで試合を行っております。
といっても、試合が行われているのはハノイなので、私が住んでいるホーチミン市では日本サポーターが大挙押し寄せて街中お祭り騒ぎのようになるなんてこともないんですが、やはり連日、テレビや新聞においてこのアジア杯がかなり大きく報道されております。

そこで今回は、開催前のベトナムにおける日本代表などについての報道を新聞から紹介いたします。

私が働いている事務所では「Tuoi Tre」という総合誌と、「Bong da」というスポーツ新聞をとっているんですが、さすがに日本選手団というのはアジアの中ではそこそこ有名なスター選手ぞろいということもあり、さらにそのスター選手団がベトナムに来ているということもあって、やはり今回のアジアカップに関する記事のなかでも、日本選手などに関する報道が開催前から誌面を賑わしていました。まぁ、数え上げたらキリがないので、とりあえずアジア杯開催直前である先週分(7月3日~7日)の日本代表に関する新聞報道を下にまとめてみました。

 
(左)日本チームのスタメン予想(Bong da誌/3日)
(右)桜の国の魔術師・ナカムラ(Bong da誌/3日)

 
(左)過去のアジア杯と今大会の展望(Bong da誌/4日)
(右)みんなー!観光客がたくさん来るぞー!特に日本から(Tuoi Tre誌/5日)


オシムジャパン、ベトナム入り(Bong da誌/5日)

 
(左)みんなー!日本チームの応援団がたくさん来たぞー!(Tuoi Tre誌/6日)
(右)日本チームの練習って、なんか専門的だったよ。(Bong da誌/6日)

 
(左)日本サポーターに見る「サッカーの経済効果」(Bong da誌/6日)
(右)ベトナムの対戦国紹介「日本編」(Bong da誌/6日)

 
(左)日本の強力選手・タカハラ(および高原応援団ベトナム入り)(Tuoi Tre誌/7日)
(右)「日本は最も警戒すべき相手だ」とカタール代表は言った(Bong da誌/7日)

…と、アジア杯開催前のベトナムでの目立った新聞報道はこんな感じだったんですが、これらの記事を統計的に見ると、
  日本代表に関する客観的な報道 4件
  対戦国(ベトナム、カタール)の立場から見た日本 2件
  注目選手の紹介(中村と高原) 2件
  日本サポーター(高原応援団含む)に関する報道 4件

なんか、フタを開けると実は日本サポーターに関する報道がかなり多いんですが、やはりベトナム人から見ても日本代表のサポーターってモノ珍しい種類の人たちに見えるんでしょうか…。

シリーズ「絵教材」第2回・主観的形容詞

不定期連載シリーズ「絵教材」の第2回です。

前回は、「視点を変えて描いてみる」という話でしたが、まぁ、名詞の中でも特に「モノ」の絵などに関して言えば、どう描こうが重要な要素さえ抑えてあれば、その絵が何を表現しているのかが簡単にわかるわけですが、絵教材を描く上でかなり難しいのが「主観性を伴う形容詞」の絵です。

同じ形容詞でも、「赤い」とか「まるい」などのように、誰が見てもそれとわかるようなものや、「大きい/小さい」や「暑い/寒い」などのように、対峙する意味の言葉、反対の意味の言葉と並べることで理解を得られるものなどを絵で表現することは簡単なんですが、たとえば「ハンサム」とか「すばらしい」みたいに、人によって捉え方の基準が異なる形容表現を絵にすることは難しいです。

市販されている絵教材の「ハンサム」とか「綺麗」の絵教材などを見ても、正直言って「この男、どこがハンサムなんじゃ」とか、「この女の人、きれいか?」と思ってしまうものばかりです。
10人いたら10人全員が口をそろえて「ハンサム」という人なんて存在しないだろうし、ましてやそれを絵で表現するなんてことは不可能な話です。

そこで前回話した「視点を変える」をここでも適用。
 
(左)きれい (右)ハンサム

「ハンサムな人の顔」を描いても、顔の好みは人それぞれ違うので、ハンサムな顔を描くのではなく、「ハンサムな人を見ている人の様子」を描くことで「ハンサム」を表現してみました。これは自分でもなかなかのアイディア賞もんだと自画自賛しています。

しかし、フィリピンにいたときにけっこう苦戦したのが「すばらしい」の絵カード。
状況としてまず思い浮かんだのは、「何かすばらしい絵画を見て感動している人」の様子で、まず下書きの段階でこんな絵を描きました。



あとは額縁の中に「素晴らしい絵画」を描くだけです。
で、基本的に、ここで描かれる絵画が別に「素晴らしい絵画」ではなかったとしても、このシチュエーションと教師の説明だけで「素晴らしい」を教えることはできるだろうと思います。しかし、ここで「すばらしい」の絵カードに「素晴らしい絵画」を描かなかったら、それは「素晴らしいという形容詞を表現した完璧な絵カード」にはならないわけで、絵カード描きの日本語教師としては素晴らしくないというもの。なので、ここは意地でも「素晴らしい絵画作品」を描かなければならないのです。

で、何パターンもの下書きを繰り返し、最終的に完成した「素晴らしい」の絵カードですが、当時の同僚に「本当にすばらしい」と感心されるほどのすばらしい絵が描けました。

もったいないので公表しないことにします。

そんなわけで「ハンサム」や「素晴らしい」などの主観的形容詞を絵で表現することには成功したものの、いまだにどうしても納得いくモノが描けないというのがあって、それがこれ。

 
「上手(左)」と「下手(右)」

コレに関しては、2枚を対比することで十分「上手」と「下手」を表現することはできるんですが、「下手な絵」の絵を描いても、いろんな人に「これ(下手の絵)もある意味上手ですね」とか言われてしまい、そのたびに複雑な敗北感を味わってしまいます。

で、フィリピンではそう言われるのを避けるためにこんな感じで「上手と下手」の絵カードを描いたんですが…、
 

これは正直いうと「逃げ」であり、やはり個人的にはあくまで「絵」で「上手と下手」を表現したいと思っているので、いつか「下手な絵」が上手に「下手」を表していると言われるくらい上手に「下手」の絵が描けるようになりたいです。

さらに、


………シリーズ「絵教材」第3回につづく

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