シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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ツァガーンサル

おひさしぶりです。モンゴルの旧正月の話です。

2月8日からの5日間、こちらはツァガーンサルと呼ばれるモンゴルの旧正月でした。
ツァガーンサルの1週間以上も前から、ザハ(市場)には正月用品が並び、街は旧正月準備をする人が大きな荷物を抱えて歩く姿が多く見られました。

私も一応それなりに旧正月に備えなければならないとは言われていたんですが、なにぶん初めてのことなので、何をどう準備すればいいのかもわからず、とりあえず肝に銘じなければならないことといえば、町中の店が閉まってしまう旧正月期間に「飢え死にしないための準備」だけは万全にしておく必要はありそう。

そんなわけでいつもより多めに食料品を買い貯めておくとともに、とりあえずツァガーンサル用にこんなモノも購入。
←ブーツとウェスタンハット

「帽子と靴は大切」と言われたので買いそろえておきました。
ブーツ28000トゥグルク(2800円)、帽子12000トゥグルク(1200円)で購入。

そして迎えた2月8日。
この日はツァガーンサル1日目。モンゴル人はたいてい家族親戚と正月を祝うということもあり、ヨソ者の日本人はお呼びでないということで、とりあえず何か面白いものでもないかと思い街に出ますが、人も車も少なく街はがらんとしていました。新品のデール(モンゴルの民族衣装)を着て歩いている人が街中にうじゃうじゃいるのかと思いきや、さすがに我が街エルデネットは新興の都市だけあってデールを着ている人は思ったほどの数ではありませんでした。
そんなわけで、この日はお呼びでない日本人同士でのんびり過ごすことに。

で、翌日。
日本人ボランティアの通訳をしているモンゴル人女性のお宅に朝からお邪魔しました。
まずは家長にあいさつ、そのあと家族一人一人にあいさつをし、旧正月前に市場解禁されたアリヒで乾杯。
モンゴルの祝いの席では、アリヒの乾杯を3回させられてしまいます。しかも、その合間には馬乳酒のまわし飲みもあります。で、さらにその合間に旧正月料理の定番「ボーズ(羊肉の蒸し餃子)」を勧められます。
左の写真は牛の胸の丸焼きを一人ずつ自分で切り分けているところです。家庭によって羊のお尻だったり、子羊だったりといろいろあって、これはその家庭(夫婦)がどれだけ長く続いているかによって変わってくるそうです。
そんなわけで酒や料理をいただき、みんなで歌を歌ったり話をして過ごし、最後にもう一度家長に挨拶をしたあとは食卓を一周しておいとまいたします。

おみやげにこんなのももらいました。
←パンのようなモノです。
どの家に行ってもこれが高く積み上げられ、その上にお菓子やアーロール(乳製品のお菓子みたいなもの)が盛られており、旧正月が明けてからこいつを食べるらしい。日本で言うところの「鏡餅」みたいなモンでしょう。

んで、それからの何日かはいろんな人のお宅に招待されたり、招待されてたけど「急に親戚のおじさんの家に行くことになってしまったのでまた今度」とか言われたり、そんな感じで旧正月の挨拶回りをしたりしなかったりして過ごしました。

このツァガーンサルの挨拶、だいたいどの家庭にお邪魔しても2~3時間ぐらいでおいとまするわけですが、その間に胃の中では酒とボーズと乳製品が渋滞を起こしてしまいます。
その場はなかなか興味深くて楽しいんですが、私のように酒があまり飲めない上に胃が萎縮しまっているビンボー人は、満腹感と眠気に襲われて終盤は意識がもうろうとしてしまうことがよくあります。

あ、最後に、ツァガーンサル用に買ったブーツとウェスタンハットがどんなふうに使われたかと言うと…

←こんな感じです。
デールは靴と帽子を買う1週間ぐらい前に買ってあったんですが、いろんな人に「デールも大事だけど、デールを着るときは帽子と靴も大事ですよ」と言われた結果、こうなりました。
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冬の山荘に軟禁し、酒と肉を喰らわせる

2月1日は教師の日。大学の方はすでに旧正月休みに入っているということで、1月31日から大学主催による一泊旅行がありました。

学長以下約70名にものぼる先生方が朝早く集合し、この日のために特別チャーターしたバスに乗り込んで約2時間。到着したのはセレンゲという街の別荘地にある山荘です。

ここで1泊2日、みんなで大いに盛り上がりましょう。ということで、まずは学部ごとに割り当てられた部屋に荷物を置いて昼食をとったあとは自由時間。…といっても、ここは街から離れた山中の別荘地なので、山荘の周りには何もなく、とりあえず各々が部屋で酒を飲んだり、庭に出て雪山を見ながら酒を飲んだりして過ごします。
どこへ行っても結局モンゴル人の楽しみといえば酒以外にはないようです。

…が、そんな中、どこからともなく登場したのは……
「綱」

んで、綱の周りでなにやら話し合いが繰り広げられます。


やがて部屋にこもっていた先生方も集合し…

学部対抗による雪上綱引き大会の開始!

いい歳した大人たちががむしゃらに綱を引き合います。応援にも熱が入っていてかなり熱いです。
ちなみに、各学部とも綱引き参加者は女4名、男2名ということで、もっともひ弱そうな私は真っ先に選抜メンバーから外されてしまいました。

そんな綱引き大会もすぐに終了し、その後は各部屋で再び酒を酌み交わします。

で、夜6時、宴会場にてパーティーが始まりました。
やはり「教師の日」ということで、まずは粛々と優秀な先生の表彰などが行われたあと、宴もたけなわになったところでウランバートルから招待したスペシャルゲストコーナーに突入。

卒業生でテレビ局TV5のアナウンサーになった女性(名前忘れた)がMC。そして、ボルバートルという“ちょっと有名な歌手”が登場し、歌謡ショーの開幕です。

歌うモンゴル人歌手、そして、それに合わせて誰からともなく席を立ち踊り始めるモンゴル人の先生方。こうなるともう誰もモンゴル人を制御することができなくなってしまいます。酒と音楽で出来上がってしまい、狭い宴会場がいつの間にかディスコと化し、歌と踊りは深夜まで続くのでありました。

そんなわけで、気づけばゲストの歌手もアナウンサーも部屋に戻ってしまった様子。その後はかけっぱなしになっている音楽に合わせ、なんかただみんなで輪になって踊るだけになってしまってつまらなくなってきたので、ひとり早々と部屋に戻らせていただきました。

で、翌朝…。


目が覚めると、同じ部屋に寝ている全員がもれなく酒クサいという、最悪の目覚めで朝を迎えました。トイレに行くと全ての便器と洗面台がゲロまみれです。さらに外に出ると、雪の上に吐き出された嘔吐物が凍り、それを野良犬が食べているという、さわやかさのかけらもない光景が目に映り、ゲンナリします。

そんなわけで、2日目は特に何かプログラムがあるというわけでもなく、山荘の周りを散歩したり、スペシャルゲストの歌手とアナウンサーも交えて卓球をしたりと、みんな思い思いにダラダラと過ごします。
各部屋には常に途切れることなく酒が運び込まれているので、男衆は前日夜のパーティーから夜通し酒を飲みつづけ、もうかれこれ12時間以上もの間ずっと千鳥足でニコニコしている先生も数名いらっしゃいました。

そして午後2時ごろ、参加者全員が待ちに待った「ホルホグタイム」に突入。


以前このブログでも紹介した石焼き肉「ホルホグ」が作られ、各部屋に運び込まれます。

肉が運ばれるや否や、肉に群がるモンゴル人。
ホルホグはなくなってもなくなっても作られ続けているらしく、食べても食べても次から次へと部屋に運び込まれます。おまけに酒も次から次へ運び込まれます。3時間もの間、肉と酒の壮絶なラストスパートが繰り広げられ、気づけば時刻は夜6時。迎えのバスが山荘に到着し、肉と酒の軟禁生活がようやく終わりました。

あ、一応言っときますが、楽しかったですよ。

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