シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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変わってゆくのかな

さてみなさん、3月もそろそろ終わりです。
モンゴルにもようやく春が訪れようとしていて、着る物の枚数も徐々に少なく、そして薄くなってきています。

…とはいえ、朝晩の気温はまだマイナスだし、日中も5度前後ぐらい。去年の今ごろは雪も融けていたんですが、今年は雪が融けたかと思うとドカ雪が降ってまた積もり、積もっては融け、融けては積もりを繰り返しているので、草原にはまだ雪が残っています。

といっても、雪なんかは5月の末ごろまで降るときは降るんですが、モンゴルの冬を二度も経験してしまうと、これでも充分「春の陽気だ」と思えてしまうから人間の適応力ってすごいなー、と思います。
普段の通勤路、真冬は7時半の出勤時に真っ暗だったのが、今ではすっかり朝の光を浴びながら歩けるし、真冬に30分以上かかっていた通勤も、今は雪を踏みしめて歩かなくなった分、足取りも早くなって、25分ぐらいで大学に到着してしまいます。

あとは5月の頭ごろに「初雨」が降れば、茶色い枯れ野原も一気に緑が芽吹き、青々とした草原になり、花の季節がやってきます。

…と、そんな季節の変化に伴い、私の身辺もにわかに変わり始めています。

つい一週間ほど前、同じエルデネットの街に住んでいたJICAシニアボランティアの方がエルデネットを離れ、今月末の帰国に向けてウランバートルへ。
エルデ引き上げの日、食器やら余りものの食材やらいろいろいただいてしまい、冷蔵庫もすっかりおなかいっぱい。私がモンゴルにいる残り3か月の間はもう調味料は買わなくていいんじゃないかというほどの量です。

しかし、モンゴル第三の都市でありながら日本人の少ないエルデネットの街からまたひとり日本人が減り、これでエルデネットの日本人は私も含めて3人になってしまいました。

さらに職場では……

大教室に集まる人々→
これ、来るべき9月の新学期スタートと共に、わが外国語学部に「韓国語学科」が新設されるということで、先週の金曜日、KOICAをはじめとする韓国系の団体の面々がやってきて“調印式”みたいなことが行われたときの様子です。


日本語学科の学生も「馬踊り」を披露。


そして取材に応じる学長。


その後は外国語学部の学部室にもやって来てごあいさつ。

私がモンゴルを離れたあと、この大学だけでなく、街も人も、色々なものがこうして変わってゆくのかな、なんだか楽しくなりそうだな、と思ってしまいます。

そんなある日…


このブログの準レギュラー、おなじみホーショールおじさんにも変化が……

いつものように昼ごろホーショールを売りにくるホーショールおじさん。最近はなにやらノート持参でやってくるようになりました。

いつのまにか大学職員のほとんどがホーショールおじさんの虜になってしまい、みんなほぼ毎日、昼メシはホーショールおじさんから買っているんですが、こうなってくると先生方も毎日毎日ホーショールおじさんに小銭を払うのが面倒だということで、日々の支払いをツケにして、ひと月分をまとめて払うというシステムが誕生。そのツケをノートに書き留めるホーショールおじさん。
そして帰宅後は夜な夜なノートに定規を当て、「ツケ帳」に線を引いてマス目を作っているホーショールおじさんを改めて感心してしまいます。商売人のカガミです。

ついでに我が家では…

前述のJICAシニアボランティアの方から譲り受けたコーヒーメーカーに異変が…。
もともと、もらう前からコーヒーサーバー(ドリップされたコーヒーが溜まるガラス製の器)にヒビが入っていて、それを承知の上で譲り受けたんですが、もらった二日後にヒビが拡大。コーヒーが漏れるようになってしまいました。

………が、


偶然にもちょうどいいサイズの巨大マグカップというかスープボウルみたいなのを市場で発見!


そんなこんなでもうすぐ春です。
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おとこの日

モンゴルの記念日の話です。

ふたつ前の記事にもチラッと書きましたが、3月8日は「女性の日」でした。この記念日はモンゴルに限らず、わりと多くの国で「国際女性デー」とか「国際婦人の日」などとして認識されている記念日で、やはり3月8日(日曜日)に市場へ繰り出すと、特設ケーキ売り場やら花売り場なんかが所狭しと並び、ケーキだとかお菓子だとか花束なんかを持った人々の姿を多く見かけたりしました。やはり「女性の日」というのは、こうした街の情景はもちろん、その言葉の響きだけをとってもどこか華やかさを感じる記念日です。

そんな国際的な女性の日に対し、モンゴルではその10日後の3月18日に「男性の日」という聞いただけでむさ苦しさ全開になってしまいそうな記念日があります。
もともとこの日(3月18日)は「兵士の日」という記念日なんですが、おそらく「女性の日があるんなら男性の日があってもいいんじゃね?」という発想から、何となく男性を記念する日にふさわしそうな「兵士の日」を「男性の日」にしてしまおう、みたいな感じでできた記念日のようです。まぁ父の日とかホワイトデーみたいなモンでしょう。

というわけで、私の勤める大学でもこの「男性の日」の前日、外国語学部の女性陣がパーティーを開いてくださいました。

会場となったのは中国語の先生ご用達の中華レストラン。


食事も豪華でした。


そんなわけで、まずはみんなでこの豪華中華料理をいただくことに。

ディスコとかバーなんかで行われるド派手なパーティーとは違い、この手の会食パーティーでは、モンゴルの皆さん方というのはまず出された料理を黙々と平らげるところから始めます。
普段、大学の学部室にいるときはわいわいきゃいきゃいと騒がしい女性陣も、面白いぐらい言葉を発することなくメシと格闘しています。たまに誰か言葉を発したかと思うと、「あ、ねぇ、そっちの青椒肉絲とって」とか、「あれ、これ豚肉?」とかそんな内容。

…で、


料理もきれいに片付いたところで登場するのは……

「酒」

ツマむ物がすっかりなくなった状態で、ただ、酒だけを延々と飲み続けます。
しかもこの日は「男性の日」なので、主賓である「男性」は、つがれた酒を飲み干さないわけにはいきません。アルコール度数40ぐらいの悪質なモンゴルアリヒ(ウォッカ)です。飲んでも飲んでも次から次に新しいボトルがどこからともなく飛び出してきます。

6時にパーティーが始まり、7時前にはメシ食い終わり、そっから延々と酒、です。
私もみんなが見てないスキに床にこぼしたりして凌いではいたんですが、それでもさすがに普段よりは飲まされていたので9時過ぎたあたりから急激に眠くなってしまい、宴もたけなわの中、途中で帰宅させていただきました。
その後、他の先生方はレストランの閉店時間までしっかり居座っておられたようです。

で、そんなパーティーの翌日。3月18日、男性の日……

この日、私がモンゴル人の先生と二人で担当している「通訳」という授業があったんですが、パートナーの先生(男性)が私のもとに来てひとこと。

「先生、今日は二日酔いがひどいので早退します。通訳の授業、今日は先生一人でやってもらってもいいですか。」

………それってアリなのか?(ひとりでやったけどね。)



ついでにお知らせです。
毎度おなじみ「ワールドバザールの各国今どき報告」に今月の記事が掲載されました。今月はツァガーンサルの話です。
http://www.e384.com/imadoki/37mongolia/index.html
…で、私が1年間モンゴルの特派員として最新情報を掲載してきたこのサイトですが、「ワールドバザール」の番組自体が今月いっぱいで終了するため、連載も今月をもって終了することに相成りました。
ということで、サイトが閉鎖されないうちにお早めにご覧くださいませ。

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ホーショールおじさん

この感動をみんなに伝えたいから、今日は「ホーショールおじさん」の話です。
…感動、伝わらないと思うけど。

3月に入って旧正月休みも終わり、授業が再開した日のこと。
「…あ、はじめまして。」
何やら大きな荷物を肩にかけたおじさんが外国語学部の学部室にやってきました。
眉毛が八の字に垂れ下がり、ちょっと所在なさげにたたずんでいるこのおじさん、意味不明な自信たっぷりのモンゴル男たちとはちょっとちがった雰囲気を持っています。

始めは「だれか学生の父上でもやってきたんだろうか…」と思って気にも止めていなかったんですが、このおじさん、学部室の先生方ひとりひとりに何やらボソボソと話しかけてはシカトされている様子。
で、おじさんの言葉に耳を傾けてみると、どうやらこのおじさん、ホーショールを売り歩いているホーショール売りのおじさんだということがわかりました。

ちなみにホーショールと言うのはモンゴル料理のひとつで、平べったい巨大揚げ餃子のようなものです。

…しかしこの日、ホーショールおじさんは15分ほど学部室のすみっこにボサーッと突っ立っていましたが、このおじさんからホーショールを買った先生はおらず、ホーショールおじさんも悲しげに肩を落として去って行きました。
で、このホーショールおじさん、その後も毎日のように昼ごろ学部室に訪れては「ホーショール買わねかー」とみんなにホーショールを勧めていましたが、やはり外国語学部の先生方はこのホーショールおじさんのホーショールを買ったり買わなかったり。

そんなホーショールおじさんがうちの大学に来るようになって1週間が過ぎたある日のこと…。

午前の授業が終わってボサーッとしていると、いつものように11時半ごろ姿を現すホーショールおじさん。

………で、ふと気が付くとロシア語の先生方も、ドイツ語の先生も、中国語の先生も、私以外の日本語の先生たちも、外国語学部の学部長も、さらにこの日たまたま来ていた学部長の娘も、そのとき学部室にいた私以外の先生全員がホーショールおじさんのホーショールを買って食べているではないかっ!

そして学部長の娘(4歳)が「このホーショール、おいしいね」とひと言。
…子供は正直です。

そんなわけで……、

私も買っちゃいました。ホーショールおじさんのホーショール。
羊臭さもなく塩分控えめであっさりしてるし、油ギトギトっていう感じもないし、これはお世辞でもなんでもなく、私がモンゴルに来て食べたホーショールの中でも、間違いなく1、2を争うほどのおいしさです。

………思えば始めは誰からも相手にされず、申し訳なさそうに学部室のすみっこにたたずみ、ホーショール1枚も売れずに肩を落として帰って行ったホーショールおじさん。奥さんが作ったホーショールがまったく売れず、重たい足取りで家路につくこともあったでしょう。悔しさで枕を濡らす夜もあったことでしょう…。(←何だこれ?)
…しかし、それにもめげずに毎日のように学内でホーショールを売り歩き、それが今ではこの大学になくてはならない存在になり、すっかりホーショールおじさんとして認識される存在にまでなっています。


これを“感動”と言わずして何と言う!


最近、うちとこの学部長なんかは夕方とかの小腹がすいてくる時間になると、そこら辺にいる学生とかを取っ捕まえて、「ちょっとさ、あのホーショールおじさんまだいる?いたら連れてきてくんない?」とか言うほどです。


よかったね、ホーショールおじさん。


…そんなホーショールおじさんの姿を見て、フィリピン時代のエピソードを思い出しました。

ある日、いつものように事務所でダラダラ仕事をしていると、恰幅のいいおばちゃんが大きな袋をぶら下げて参上。で、そのおばちゃんがぶら下げていた袋の中には手作りの「おかず」が数種類、ちょうど一人分ぐらいの量が小さいビニール袋に小分けにされて入っていました。

要はこのおばちゃん、おかず屋さんだったのです。

で、このおかず屋のおばちゃんのおかずが、大学の食堂のおかずと比べるのも失礼なくらい旨い。そして安い。
ということで、いつのまにか大学の職員ほとんどが毎日おかず屋のおばちゃんからおかずを買うようになったんですが、ある日、そのおかず屋のおばちゃんがパッタリ来なくなってしまいました。

…で、色んな人に聞いてみたら、大学の食堂のおばちゃんが「食堂の売上げが落ちるから外部のおかず屋を学内に入れないでくれ」と学長に直訴し、悲しいかなおかず屋のおばちゃんは出入り禁止になってしまったという。

あきれてものも言えず、全員失笑。

……2年ぐらい前に書いたエアコンの話といい、このおかず屋さんの話といい、フィリピン時代のエピソードを書くと失笑が漏れてしまうのはどうしてだろう…。


とりあえず今のところ、うちの大学にある2つの食堂からホーショールおじさんに対する圧力はかけられていない様子。そこら辺の大らかさはモンゴル人のいいところです。

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デールに着られる日本人

そんなわけで、前回の記事からだいぶ間があいてしまいましたが、続きです。

モンゴルでは2月25日にツァガーンサル(旧正月)を迎え、丘の上での初日の出と馬頭琴演奏による感動の幕開けとなった今年のツァガーンサル。
日の出を見て帰宅したあと、ボサーッとテレビなんかを見ていましたが、やっぱり正月特番目白押しで退屈な感じです。

そんなわけで昼過ぎごろ街に出てみると、やっぱり街は見事に「がらん」としていました。


…と、知り合いの方からお誘いを受けたので、デール(モンゴルの民族衣装)を着て正月の挨拶をしに行くことに。


やっぱり民族衣装に袖を通すとキリリと気持ちが引き締まります。

…しかしこの民族衣装というもの、日本の着物なんかもそうなんですが、特に男なんかは恰幅がいい人とお年寄りの方がカッコよく着こなせるのはなんでだろう。モンゴルでの生活も1年半になりますが、いまだにデールに着られているという感じです。
が、なにはともあれ覚悟を決めて正月の挨拶回り開始です。


モンゴルの正月料理はこんな感じです。

家庭によって若干の違いはありますが、それは日本でも家庭によっておせちの盛りつけが違うのと同じことです。そして、モンゴルの正月料理といえば、やっぱり「ボーズ」(右の写真の蒸し餃子)です。

今年も何件か知り合いのお宅に招待されましたが、どこへ行っても10個~20個ぐらい食べさせられました。
ツァガーンサルのモンゴル人のボーズの勧め方は、ホントに「食べさせられる」という表現がしっくり来るというぐらいの勧めっぷりです。特に私のように酒をあまり飲まない人間には、「酒飲まねんならボーズ食え」と言わんばかりに小皿にドシャドシャ取ってくれます。


…で、今年はデールを着てちょっと街をブラブラしてみたりもしました。

基本的にエルデネットの街のほとんどの人は、私が日本語の先生をしている日本人だということを知っているので、私がデールを着て歩いていると「おっ、日本人がデール着てる」みたいな感じで注目してくれます。
こんなことでもモンゴル人はよろこんでくれるし、私もこのところすっかり街の風景にとけ込んでしまってジロジロ見られることもなくなってきていたので、調子に乗って街中歩いていたら、履き慣れないブーツのおかげで靴ズレができてしまいました。


そんなわけでツァガーンサルも無事終わり、3月に入って大学の授業も再開しました。
休み明けは学生の出席状態も悪く、頭がなかなか仕事モードになってくれずにアワアワしてしまいましたが、それでもまぁ学生の前でダラダラ話すだけでもちゃんとパシッと気持ちが切り替わるもんです。

そいうわけで今日(3月8日)は女性の日。ザハ(市場)に行ったら特設ケーキ売り場や花売り場が並んでいました。


もうすぐ春です。

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