シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大学院が始まった

長く退屈だった冬休みが終了し、いよいよ今週からアレッポ大学日本センターの2010~2011年度、後期の授業が始まりました。

それと同時にこの一週間はアレッポ大学だけでなく、シリア国内の日本語教育関係者においても記念すべき、シリアの日本語教育の歴史に間違いなく刻まれるであろうひとつのターニングポイントとなると言っても決して過言ではない出来事がありました。

それは…

アレッポ大学において、“シリア初”となる日本学修士課程が開講したのであります。いわゆる大学院というやつです。

首都のダマスカス大学には文学部(でしたっけ?)の日本語学科はあるものの、修士まではありません。しかし、アレッポ大学には日本語学部とか日本語学科とかがないというのに日本研究の修士課程がある、というなんとも画期的な事態が起こったのです。

…と、ここでこのブログをお読みの方々の中に疑問を感じた方もいるかもしれません。

「…あれ?お前(私のことです)はアレッポ大学で日本語を教えてるんじゃないのかい?今まで大学で日本語を専攻してる学生に日本語を教えてたんじゃなかったの?」と。

というわけで今さらではありますが簡単にご説明させていただきます。

私が現在勤めているのはその名を「アレッポ大学学術交流日本センター」といいます。
この日本センター、日本のとある超有名私立大学(ワセダじゃない方)の教授がアレッポ大学と学術提携を結び、シリアにおける日本文化の発信地として、また日本の学生がシリアやアラブ文化を学ぶ場として設立された機関であり、大学の敷地内にありながら大学の学部とは関係を持たないものであります。

もっと簡単に具体的な例でわかりやすく説明すると、大学の敷地内に「NOVA」みたいな学校があって、そこでは大学生だけでなく一般の人も日本語を勉強してる、みたいな感じです。

だから何度も言いますが、アレッポ大学の学部では日本文化や日本語を専攻することができないのに、大学院で日本研究ができることに相成った、というわけです。

これを画期的と言わずして何と言おう!

というわけで去る2月16日、その修士課程の開講式が執り行われました。


お偉方がズラリと並びました。


動く、喋る学長を生で見たのって2回目です。


ダマスカスの日本大使館からは大使ご夫妻も参りました。


この写真なんかいかにも“偉い人が集まってる”ていう雰囲気満載です。


なんかごちゃごちゃやってる!

…えーと、実はこの大学院ができるっていう話、最初に聞いたときはやっぱり「何で日本語学科とかもないのに大学院ができるの?順番ちがくね?」なんて思ったんですが、いざ本格始動し始めると、ダマスカス大学で日本語を学んだ学生がやってきたり、エジプトとかトルコみたいな「シリアより日本語教育が盛んな国」からも手軽に日本学修士が取れる場所ができたとか、何やらアメリカからも問い合わせが来たとか、各方面からなんかものすごい反響があるようです。

そしてその礎を築いたのがこの日本センターなのであります。だからここはもはや「ただのNOVA」じゃないのです。

…だからといってこの私が大学院講師(!!)になったわけではなく、ここでの私の契約上のお役目は相変わらずただの外国人NOVA講師に過ぎないのであります。

だからいつまでたっても地味な感じで過ごしていくのであります。

これからもあまり目立たずのほほんと地道に好きなことだけやってこうぜ。
スポンサーサイト

テーマ:日本語教育/異文化コミュニケーション - ジャンル:学校・教育

なるべく自宅待機

1月に発生したチュニジアでの暴動を皮切りに、アラブ諸国、中東が激震しております。

チュニジアやエジプトに派遣されていた仲間たちも国外退避、一時帰国を余儀なくされた様子だし、近隣諸国もそれに触発されて大なり小なりの騒動は勃発している模様。
そんな大揺れの中東情勢ですが、渦中にありながらもシリアはいたって平和な毎日であります。

シリアもまた一党独裁的な政治体制ではありながらも、街にはびこる秘密警察やら何やらのおかげで街は平穏が保たれ、報道によるとネット規制が2日ほどあってその間インターネットができなくなったりはしましたが、それもすぐに復旧するし、大統領もサラっと公務員の昇給を公言してみたり、まあそんな感じです。

街行く若者たちの様子を見ても、彼らがまともな職にありつけているとは到底思えないし、だからといってチュニジアやエジプトの人々を見て「俺たちも立ち上がるぞウォーっ!」みたいになりそうな気配もないし、貧富の差や地域格差なんかはものすごいあるんですが、まぁみんながみんな日々の生活にただただ満足気な、それはそれは平和そうなお顔をしていらっしゃってて、なんだかシリアだけお花畑みたい。

しかしそんな中、シリアでもこの週末にデモがあるとか何とか、みたいな話がありました。

「万一に備えて食糧の備蓄、そして週末はなるべく自宅待機してください」みたいなお達しがお上の方からあり、とりあえず4日(金曜日)は天気も悪かったし家でボサーッとしておりましたが、5日(土曜日)、やはり家にいると、昼過ぎぐらいにわりと広範囲の停電があり、家にいても暖房使えないし寒くてしょうがないので外に出ることにしました。


やっぱり街はいたって平和。

心なしかいつもよりケーサツが多いかな、というのと、普段めったに言われない「パスポート見せて」なんてことは言われましたが、「え、なんで?今パスポート持ってないんだけど。」みたいなこと言ったらあっさり許していただけました。

結局、デモもあったかなかったかよくわかりません。

ちなみに、シリアではデモや集会を執り行う際には政府の承認が必要なんですが…、

デモ隊「すみません、今度の週末にデモしたいんですけど…」
お役人「はい。何のデモでしょう。」
デモ隊「えっと、反政府デモなんですけど、あすこの広場で…」
お役人「あ、反政府デモね。はいOKでーす。」
デモ隊「わあい。ありがとうございまーす。おっしゃ、デモ行くぜ~。」

…って、もうこの時点でこのデモ隊は「反政府」じゃないんですよね。でも結局シリアでデモが起こったとしても、こんな感じの馴れ合いというかとりあえず右へならえでやってみました、的なものばかりなんでしょうなあ、という感じです。

そんなこんなでとりあえずシリアは平和です

テーマ:シリア - ジャンル:海外情報

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。