シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弘法大師に0.2歩だけ近づく旅 その2

そんなわけで…


新任地、モルディブから初めての更新です!

青い空に白い雲、透き通るようなまぶしい海、そしてそして…

まあそんなことはどうでもいいじゃないですか。前回の続きの四国遍路の話を書かせてください。

四国遍路の初日は十番札所切幡寺まで歩き、迎えた二日目
朝5時に宿を出発し、まずは十一番札所藤井寺を目指します。

「それにしても朝5時って…」と思った方もおられるでしょうが、札所となっているお寺はたいてい朝7時に納経所が開くので、それに合わせて朝も7時ちょうどぐらいにお寺に着くように行動するというのと、何よりこの時期は日中の暑さがハンパないので、とにかく明け方の涼しいうちに進めるだけ進んでおいたほうがよいのです。

…というわけで、朝7時ちょうどに十一番札所藤井寺に到着。

んで、十二番札所の焼山寺を目指すわけですが、

十一番札所の藤井寺から十二番札所の焼山寺までの距離は約12キロ
しかも焼山寺があるのは700メートル超の山の頂。というわけで、登山道をただただ頂上めがけて登っていくという、長い遍路道の中でも5本の指に入るほどの難所、通称「遍路ころがし」と呼ばれる険しい山道を進んでいかなければなりません。

山の中ですからもちろん民家もなければ商店もないし、コンビニなどといった便利店などあるはずもないし、ケイタイも圏外。途中途中で水が汲めるようなところはわずか2箇所。そんな何もない山の中をただひたすらに歩き続けなければなりません。

そんな何もない山道を歩きながら、ふと「これ、もしこの場で倒れでもしたら、誰にも気づかれることなくひっそりと息を引き取って…、まさか死して屍拾う者なし!?」などと思ってゾッとしてしまいましたが、歩いているうちに歩き遍路の旅をしている方々を何人か追い抜いて行ったりしたので、とりあえず「これでもし山中でぶっ倒れても後続の誰かに助けてもらえるかぁ…」などと思ってしまった私、弘法大師への道はまだまだ遠い


…と、そんなこんなで朝7時すぎに十一番札所を出た5時間後。正午ちょうどぐらいだったと思います。

十二番札所、焼山寺に到着。
いかにも山の上の荘厳なお寺という風情がありました。

しかし何もない険しい山道を暑さと闘いながら5時間ただ黙々と歩き続けるというのは、やはり「行(ぎょう)」そのもの。しかもこの「遍路ころがし」の道で心折れてしまい、歩き遍路を断念する人も少なくないとか。でも間違いなくそれだけの難所ではありました。

んで、さらにここから十三番札所大日寺までがまた20キロ以上ある上に、今まで上ってきた焼山寺山をひとまず下って、ちょっとした集落を抜けたらそっからまたもうひとつ別の峠も越えていかなければならないという難所続き。

でもまあここまで上ってきた山道に比べればそんな峠越えなんて屁でもないでしょー、なんて思ってたら…、

意外と辛かったです。


でもなんとか体力を振り絞って峠を越え、次の札所まで残り約10キロぐらいという場所のお遍路宿で一泊。

で、迎えたお遍路三日目

難所も越えたし、地図を見る限りしばらくは平坦な道が続いてるだけだし、この日は余裕でしょー。なんて思いながら、やはり朝早くから歩き続け…。


十三番大日寺十四番常楽寺十五番国分寺十六番観音寺十七番井戸寺はわりと密集していたので順調に歩き…、

「ざあ、17番から18番までの約16キロ、夕方のお寺が閉まる時間までには行けるでしょう」などと思い、十八番札所恩山寺を目指して歩き始めたんですが…、

その道はたしかに平坦で上り下りのキツさはなかったんですが、都会のコンクリ道をただひたすら十数キロも歩かなければなりません。
広くて交通量も多い国道。しかも、照り返しもきつい車のモウモウもあるし、ゆっくり座って休めるような日陰はあまりないし、前日の峠越えとはまた違ったタイプの険しい道を歩くハメに…。

で、夕方、お寺が閉まるちょっと前になんとか滑り込むように十八番恩山寺に到着しました。

この時点で、難所といわれる峠も越えたし、難所ではないけどキツかった国道も制覇したし、もう怖いモンなしだよな!などと思いつつ、すっかり自信満々の中でお遍路の旅4日目を迎えるのでありますが…、


…もうちょっと続けます。
スポンサーサイト

テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行

弘法大師に0.2歩だけ近づく旅 その1

突然ですが…

自転車を買いました。

こんなナリですが、折りたたんでどこへでも持ち運びできます。
折りたたみ自転車って、もっと車輪がちいこくてちゃっちいイメージだったんですが、どんどん進化しております。

で、なぜトツゼン自転車を購入したのかというと…、

四国へ行って八十八ヶ所巡りをするために。
そして八十八ヶ所を回って弘法大師に一歩でも近づくために。
ほんでもって弘法大師にちょっとでも近づいて、いつ筆を誤ってもいいように!!

それにしてもなぜ唐突に四国八十八ヶ所巡りなのか…。

実はシリアから日本に退避が決まった際、「日本に帰ったら何する?」みたいな話になって、なんとなく「いやぁ、することないんですよねぇ~。お遍路さんでもしようかな、ってぐらい何もすることないなぁ…。」なんて話をしてて、実際に日本ではすることがなかったので、「じゃあホントに四国まで行こうかしらん」となり…。

それでも歩いて四国八十八ヶ所を歩いてまわる時間はさすがにないので、自転車なら3週間ぐらいで回れるだろうということになり、あれこれ準備をして「ざぁ、いざ出発。」というときになってモルディブ行きが決まってしまい、断念するかどうかと考え…。

まあ1週間ぐらいなら行けるでしょう。でもたった1週間のためにわざわざ重たい自転車を運んで行ったりするのも面倒なので、行けるところまで歩いて回るのも悪くはないか~。ということで、せっかく買った自転車ですが、それはまた次の機会にとっておくこととし、とりあえず行けるところまで行く歩き遍路の旅へと繰り出すことにしました。

そんなわけで、


東京の有明埠頭からフェリーに乗って18時間…。

阿波の国、徳島にやってきました。意外と都会だぜ、徳島。
これまでバックパッカー経験も含めて海外あちこち行っておりますが、日本に限っては生まれて初めて本州以外の土地を踏みました。初四国です。

徳島に到着したその日はまず電車で移動。
お遍路のスタート地点、一番札所に近い所で宿をとり、お遍路に必要な道具をいろいろ買い揃えたりしながら、宿のご主人(お遍路経験者)にいろんなお話を聞いているうちになんだかんだと夜中までダラダラ過ごしてしまい…、

翌日の朝7時、四国霊場の第一番札所「霊山寺」からいよいよスタート。


…ということで、簡単にお遍路のお作法を紹介すると、

まず門前で脱帽、合掌と一礼をして境内に入り、水屋で手と口を清め鐘を撞き本堂をお参り。その後、弘法大師が祭られている大師堂をお参り


で、最後に納経所ご朱印をもらって終了。


ここまででひとつの札所が終了。次の札所へGO。
四国八十八ヶ所巡りというと、いかにも荘厳なイメージがあるかと思いますが、まあ、平たく言ってしまえば“四国一周スタンプラリー”みたいなもんです。

…というわけで、いざお遍路道を歩きはじめると、電柱やらカーブミラーやらガードレールなどなど、いたるところに遍路道を指し示す道標のシールとか石碑なんかがあちこちにあり、はじめてのお遍路さんにも優しい感じになっております。


ときには右の写真のような感じの田んぼのあぜ道だったり、茂みの中のけものみちだったり、フツーの民家の裏庭みたいな所も通過しなければならなかったりします。

が、それもまあ言ってみれば若き日の弘法大師が歩き、悟りを広めた道ということで、蜘蛛の巣が顔中にまとわりついてブファア!ってなっても、靴が泥んこでぐちゃぐちゃになっても、ただひたすら無心で歩いてゆかなければなりません。

…で、

1番霊山寺を皮切りに、

2番極楽寺、3番金泉寺、4番大日寺、5番地蔵寺、6番安楽寺、7番十楽寺、8番熊谷寺、9番法輪寺と歩き、この時点で26キロぐらい歩いていたんですが、


最後に立ちはだかるこの333階段をヒーヒー言いながら上って…、

10番切幡寺をお参りして初日は終了。

まだ初日、八十八ヶ所のうち十ヶ所の霊場しか歩いていませんが、それでも少しは弘法大師に近づいたかしらん、でも弘法大師への道はまだまだ遠い、などと思いながら…。

迎えた二日目、早くもくじけそうなほど過酷な道が私を待っていたのでした。


…続きます。

テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行

新任地へ

というわけで…、

前回の記事に書きましたが、派遣元の団体から待機継続任国振替任期短縮かという三択を迫られた我々シリア隊。
まあ、任期を短縮して「これにておしまい」というのはまずないとして、このまま待ち続ける新しい土地へ行くかに悩まされるところ。



で、いろいろ考えました。

シリアの学生は「まあ2ヵ月後ぐらいに戻ってこれるでしょう」なんて言ってたし、私もすっかりそのつもりだったので、やはりシリアに帰れることを信じて待ちたい気持ちは最も強く、しかし週末のたびに日本で報道されているシリア情勢を見ると「人死にが出た云々…」のニュースばかりが目に入ります。

まだ日本に帰ってくる前、シリアにいるときもそうでしたが、こういうときって危険な暴動の場面だけが日本で報道されていて、さも「シリアはどこもかしこも危険」だと思われてもしょうがないようなあり様なんですが、実際それはごく限られた場所だけで起こっていることであり、それ以外の場所は緊張感もなくいたって平和。だから別にシリアにいてもいいんじゃねー?と思ってしまいます。

しかし、肝心なのは私が日本人であって所属している団体が多少なりとも日本政府がいっちょ噛んでいる以上、日本で入手できる情報がすべての判断材料となってしまうわけだし、それが危険な状況しか伝えていないうちはシリアに戻ることは叶わないんだろうな…ということ。

で、やっぱりシリアには戻りたいし学生たちのことを考えるとすぐには気持ちを切り替えることもできないんですが、逆に「ある意味これはまた別の国へ行けるチャンスだと考えたら…」という思いもあったりなかったり、という状況でありました。

それにこういうときって、例えば待って待ってシリアに戻れたとしても、「こんなことならあのとき別の国に行ってたら…」て思うような瞬間もあるだろうし、シリアをあきらめて別の国へ行ったとしても、「あのときシリアに戻れてれば…」て思うような瞬間もあるだろうし、結局のところどっちを選んでも大なり小なりの後悔はするモンなんですよね~。

というわけであれこれ考えましたが、最終的に「任国振替」を希望。心機一転、新たな土地で伝説を作ることに。

…で、決まった新任地というのが、なんと、


モルディブ(写真はイメージです)

う~ん…、もっとホコリっぽい所を期待してたんですが…。

テーマ:青年海外協力隊(JOCV) - ジャンル:福祉・ボランティア

日本でのいろんなこと

みなさんおひさしぶりです。

日本での生活も早いもので2ヶ月が過ぎてしまいました。なんか日々ダラダラとしてしまっております。

そんな中、我々がシリア退避を余儀なくされてこうして日本にいる間にも、シリア以外の国へ派遣され、様々な場所で活躍している仲間たちはそれぞれの任地で汗を流していて、そんな仲間たちのメールやブログなんかを読んでいると、早くシリアに行きたい、ていうか、いつになったらシリアに戻れるのか、いやその前にはたしてシリアは平和になるのか、シリアに戻れるのか戻れないのか、そもそも自分はシリアに戻りたいのか戻りたくないのか、信じて待とうか別の国へ行こうか、でも残り任期が1年を切った今になってまた別の国へ行って何ができるのか……などと思いをめぐらせておりました。

が、とりあえず今この状況で、日本でできることをしなければなりません。

私も海外で働くいっぱしの日本語教師として、より日本を知り、好きになるために、日本にいるときにはなるべくいろいろなところへ行っていろいろなものを見るようにしています。

というわけで、

あちこち見て回りました。

その中でも今回おススメしたいスポットはコチラ。

皇居。


宮内庁ホームページから参観申し込みをすれば、一般参賀などが行われる宮殿東庭をはじめ、富士見櫓宮内庁庁舎二重橋を皇居内から眺める等の無料見学ツアーに参加することができます。

そのほかに、

シリアからの一時帰国が決まったときから行こうと思っていた東北でのボランティアにも参加してきました。

…と、そんないろいろがある中で、シリアに戻る目処も立たずにいろいろなことを思い巡らしてモヤモヤとしている我々のもとに、派遣元団体からの究極の3択問題が突きつけられておりました。

それは…

A) 待機継続(シリア再渡航を信じて日本で待ち続ける)
B) 任国振替(残りの任期を別の国で送る)
C) 任期短縮(任期満了を待たずに辞めてしまう) …の3つ。

目の前に突きつけられたそんな選択肢の前で、シリアで関わった人々や学生たちのこと、自分自身の今までやってきたことやこれからのこと、これまで何カ国かで関わった学生たちのこと、それからそれから……。

と、そんなこんなを考えた末に私が出した答えは…、そしてその結果は…。

それはまたシリアへの思いなんかも織り交ぜながら、次の機会にお知らせします。

テーマ:青年海外協力隊(JOCV) - ジャンル:福祉・ボランティア

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。