シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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インドはやっぱり深かった その3

インド旅行第3回目。ブッダガヤのお話です。

実は今回のインド旅行、真っ先に「ここに行こう」と決めていた場所がブッダガヤでした。
このブッダガヤ、ご存知の方も多いと思いますが、ブッダが悟りを開いた場所といわれている仏教最大の聖地なのであります。

…で、ブッダガヤに到着すると、


ものすんごい人。

なんでも、この時期はカーラチャクラ法要という仏教徒にとってとても大きな儀式(?)があり、しかも今回の法要にはあのダライラマがブッダガヤを訪問すると、しかもダライラマのブッダガヤ訪問は今回が最後なのでは!?とも囁かれているという。

つまり、チベット仏教の最高指導者が仏教最大の聖地で行われる仏教の一大イベントに最後の訪問をするという、世界中の仏教徒が思わずよどをたらしてしまう、垂涎モノの状況がブッダガヤで繰り広げられるのです。


私がブッダガヤに行ったのは12月29日だったんですが、ダライラマがブッダガヤにやってくるのは12月31日から1月何日かまでみたい。

それでももうホントにどこへ行っても人の海
それも、チベット人をはじめブータン人タイ人ネパール人ベトナム人モンゴル人…と、数え上げたらきりがないくらいいろんな国の人がいて、もちろんいろんな国の言葉が飛び交っていたりしてそれはそれで楽しかったんですが、それでもやっぱり人が多すぎる。

こんなタイミングでブッダガヤを訪れることになろうとは、運がいいのか悪いのか…。いや悪いな。ぜんぜんのんびり観光できねーんだもの


ブッダガヤの中心にはマハーボーディテンプル(ブッダの菩提寺)があって、ブッダの宝座が奉られている仏塔と、


その傍らにはブッダが悟りを開いた場所といわれている菩提樹があり、


ブッダが沐浴したとされる蓮池もありますが、もうとにかく人が多すぎてまったくゆっくり見ることができませんでした

ちなみにこのブッダガヤ、このマハーボーディ寺院以外にどんな見所があるかというと、さすがに仏教の聖地だけあって…、


左からチベット、ベトナム、中国の仏教寺院


こちらはバングラデシュ、タイ、ブータン
その他にもネパール、ミャンマー、韓国など各国の仏教寺院があり、


そして我らが日本寺院ももちろんあります。


さらに大仏も。

…と、このようにブッダが悟りを開いた菩提寺を中心にアジア各国の仏教寺院があり、各国から僧侶や仏教徒がやってくるという、言ってみれば街全体がまるで仏教のテーマパークとなっております。

また、街の中心辺りからちょこっと足を伸ばすと橋があって、


すっかり干上がってしまったこのを渡ってしばらく歩くと、


スジャータのストゥーパ(供養塔)というのもあります。


…というわけで、ここでちょっとブッダとスジャータのお話


インドのとある小さな村に住んでいたスジャータという女性、「男児を授からん」ととあるに祈りを捧げておりました。

そのころ、6年にもわたる苦行を続けて生死の境にいたブッダ。そのあまりに厳しい修行を中断してネーランジャー川で沐浴


沐浴で身体を清めたブッダ、小さな村に入って樹の下に坐して身体を休めるのですが、ブッダが坐したその樹というのが…、

この塔の中央にある樹。スジャータが祈りを捧げた樹であったそうな。

で、スジャータは樹下に坐すブッダ「樹神」だと思い、ブッダに乳粥をお与えに。
スジャータの乳粥を食し、心身ともに回復したブッダ。自身が沐浴したネーランジャー川の向こう岸にふと目をやると、そこに大きな菩提樹を見つけるのであります。


そしてその菩提樹の下に坐したブッダはついに叡智を極め、悟りを開き、ここに仏教が成道するのであります。


…と、このように仏教の壮大なドラマの舞台となったこのブッダガヤ。普段はもっと静かでのんびりした雰囲気の街のはずなんですが…、ダライラマフィーバーさえなければもっとゆっくり時間をかけていろいろ見て回れたのに…、と、ちょっと残念なタイミングで来てしまったようです。


…が、最後に日本寺で1時間の坐禅を行い、インドでの旅を振り返りながら瞑想したのであります。


そんなわけでとりあえずインド旅行のお話はこれにて完結
…ですが、ちょこちょこした小ネタも少しありますので、もうちょっと書くかもしれません。
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インドはやっぱり深かった その2

というわけでインド旅行のお話の続きです。

バンガロールから飛行機でデリーに飛んだわけですが、正直なところ大都会で世知辛いデリーにはそれほど興味はなく、可能であればデリーには1泊もせずに次の目的地のアグラに行ってしまおうと考えていました。

そんなわけでデリーの旅行会社でアグラ行きの列車のチケットを手配してもらおうと思い行ってみると、「どうせならジャイプールにも行ったら?デリー、アグラ、ジャイプールといえば北インドのゴールデントライアングルつって見どころ満載だゼ?」みたいなことを言われ、想定よりちょっと多めにお金を払い、デリー→アグラの旅程をデリー→ジャイプール→アグラに変更しました。

…で、その日のうちにジャイプールに到着。


まあまあ見どころもあって古い趣のある感じの街並みですごいなぁ~…とは思ったんですが、ちょっとこれは…、

正直言って“余分にお金を払ってまで勧められるがままに興味のなかったところには行かないほうがいい”という教訓を得ました。あんまり面白くなかったです。
やっぱり行くなら事前にどういうところで何があって、みたいなのをちょっとぐらいは知っておいた上で、さらにそこに行くにあたってのテンションを上げておいたほうがいいですね、…と思ったんですが、ジャイプールはカレーがまあまあ旨かったのでよしとしておきます。

というわけでその翌日、本来の目的地であったアグラへ。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが上の写真。
こんな感じのがあって、その向こうは公園というか庭園みたいなのが広がっていて、いろいろ環境的な保護のためにここから先は排ガスを出すような乗り物は入れないことになっております。

というわけで、この中に入ったら電気で動く乗り合いバスみたいなのとかラクダとか馬が引っ張る車に乗って移動するか、または徒歩でテクテク歩いていくしかなく、そこいらじゅうにお猿さんがいたりリスがいたりしていてのんびりした感じ。

さらに奥に進んでいくと、ここから先はいろいろ持ち込み制限が厳しくて、ボディチェックをかいくぐるために荷物を預けたり没収されたり、というのがあったりするんですが、それも無事にクリアしてずんずん進んでいくと、やがて大きい門が目の前に現れます。


で、この門をくぐったその先には…、


世界遺産、タージ・マハル

いやいや、これはもうただただ荘厳、ていう感じでした。

時間も忘れ、すっかり観光気分に浸る私。

…と、タージマハルも見たし、これで今回のインド旅行、半分は目的達成。というわけでアグラの街を離れ、夜行列車に乗り込み次に向かうはガンジス川沿いの聖地バラナシ(かつてベナレスと呼ばれていた場所)です。


ガンガー(ガンジス川)沿いは階段状になっていてガートと呼ばれるちょっと広いスペースがあり、そのガートの川のほとりのあたりでは地元の方々が洗濯をし、身体を洗い、水につかってお祈り(沐浴)をし、さらにガンガー沿いの何箇所かに火葬場もあります。

火葬場といってもただ広いスペースに薪を積み上げて遺体を燃やし、その灰をそのまま聖なる川に流す、という感じで、毎日毎日、朝も昼も夜も絶えることなく煙が上がっております。

私が泊まっていたゲストハウスのスタッフの一人に聞いた話、彼はもともとカルカッタで生まれ育ったらしいのですが、ある日、自らの死期を悟った彼のばあさまが「ベナレスで死にたい、そして遺体はガンガーに流しておくれ」と言うので家族で引っ越してきて、以来バラナシに住んでいるという、インド人にとってここはそれほどの聖地なのであります。

今回のインド旅行、2週間のうち実に5日間もこのバラナシで過ごしました。

特にすることもなかったんですが、川沿いをなんとなくブラブラと歩き、川のほとりに座ってインド人や牛たちを横目に本を読んだりしながら過ごし、やはり観光地なので話しかけてくるインド人がもうホンッとにうっとうしくて、「このウザいインド人さえいなければいい所なのに…」などと思いながらそういう意地汚いインド人は無視してたのでまあいい所だったんですけどね…。

そんなこんなで2012年1月1日もバラナシで迎えました

ホントはガンガーに昇る初日の出を見たかったんですが、狙い済ましたかのように元日だけ雨に見舞われてしまい、初日の出を見ることはできず。でも、小雨舞う中をボートに乗ったりしてみました。

ゆったりと、聖なる川の上で迎える正月の朝というのもなかなかよいものです。寒かったけど。

…で、新年にあたり、ガンジス川で沐浴もしました。

といっても、そんなにしっかりお祈りとか何とかそういうことをしたわでではなく、これは写真用のポーズのみなんですけどね。

だって、この数日のバラナシ滞在で気づいてしまったんですが、こんなふうに観光客がほんの一瞬だけ聖なる川に祈りをささげてもハッキリ言って意味ないよねぇ…。
そもそも子どものころから何度も何度もガンジス川で身を清め、この聖なる川とともに生活を営んでいるバラナシの連中の多くは金欲の塊で性根が腐ってるんだもの!(もちろんみんながみんなそうではないんですけどね)

…と、そんな北インド観光の要所、デリー、アグラ、バラナシのお話でした。


もうちょっと続きます。

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インドはやっぱり深かった その1

2012年になりました
…が、正月だな~なんて思っていたら、なんだかんだで1月ももう15日になってしまいましたね。


そんなこんなで2011年から2012年の年末年始はモルディブを離れ、インドで過ごしていました。

モルディブに来てもうそろそろ半年になろうかという感じなんですが、こちらでの生活なりお仕事なりなんかがどうもこれまでのモンゴルとかシリアにいたときと比べると時間があり余ってしまっていて、時間があると人間どうしてもあれこれ余計なことを考えてしまうんですが、ちょっと前に「海外で生活するのもモルディブが最後かなー」なんてことを思って、「じゃあ今こうして海外にいる自分の原点になった場所ってどこだろう」とかそんなつまんないことをふと思ったりしたときに、本格的に日本語教師としてデビューしたフィリピンとかウズベキスタンとか、いやその前に日本語教師を志すきっかけとなったベトナムとか、いやいやもっと前、自分にとって初海外となったタイとか、“今の自分”に至るまでのそういう脈々とした流れをさかのぼっていくと、たぶん最終的にたどり着く源流となった地点にはたぶん“インド”があるんですよねー。

というのは、大学生のときにテレビで見た“インドが舞台のドキュメンタリー番組”になんかよくわからないけど衝撃を受け、「すげえなインド。すげぇな外国。よし、これはひとつ行ってみっか、外国!」と実際の行動を起こすきっかけとなって海外へ(そのときに行ったのがインドではなくタイだったのもなんか私らしい、んですが)。
で、あれこれあって日本語教師を志し、その間にもお金と時間の都合がついたらいろんなところをフラっと旅したりしながら、日本語教師になって海外に出て、そしてなんだかんだで今の自分に繋がっていく…、というわけで前置きが長くなってしまいましたが、この年末年始はそんな自分自身の源流を巡る旅、インドに行ってまいりました。

日程は2週間。まずモルディブから飛行機に乗ると2時間弱で行けてしまうバンガロールでとりあえず2泊。で、そこからまた飛行機に乗って首都のデリーに飛び、北インドの名所、アグラバラナシブッダガヤを廻って再びデリーに戻ってバンガロール経由でモルディブに帰る、という行程。

そんなこんなでモルディブを発つと、機内上映の映画が終わる前にインドのバンガロールに到着


モルディブの海に囲まれた狭い島なんかで生活していると、見渡す限り赤土の大地、というか陸そのものに感激してしまいます

インドに来るのも12年ぶり2度目なんですが、初めてのインドはバングラデシュへ行くための基地としてカルカッタに3日ぐらい滞在した程度だったので、まあ言ってみれば初めてインドに来るのとたいして変わりません。しかもバンガロールといえばいまや「アジアのシリコンバレー」とも言われるほどの急成長を見せている場所です。

…が、


ちょっと細い道に入れば狭い道を牛がノロノロと歩き、ときには野良犬と一緒にゴミをあさるという混沌


駅構内にも牛が入り込み、汽車を待つ人もかまわず糞尿を垂れ流すというカオス

と、そんなインド、そしてバンガロールですが、実は私が8年前にウズベキスタンに住んでいたときに当地でいろいろお世話になった日本語教師の大先輩が住んでいるということで、実に6年ぶりぐらいに会うことに。


郊外にある孤児院へいったり、


バンガロール大学で日本語を学ぶ学生たちの様子なんかも見せていただくことができました。

日本語教育というのは世界中に展開していて広い世界のようにも見えますが、知り合いの知り合いがそのまた別の知り合いのことを知ってたりとか、意外と狭い世界で繋がっていたりすることもあって、それでも長く続けていると疎遠になってしまう人もいたり細く長く繋がっている人もいたりする中で、やっぱり続けていたからこそ続いていた繋がりがあり、その繋がりの素晴らしさというかありがたみを再確認すると同時に、これから先へ進むにあたっての刺激を受けることもできた、そんなバンガロールの街でした。

そしてもうひとつ、観光地としてはこれといった見所のないバンガロールではありますが、やはり街を歩いているだけでもたのしくて、なんかよくわからないけど安心感のようなものがなんとなくあったのです。
観光地ではないので変なインド人に声をかけられることがなくてのんびりできるというのもあるんでしょうが、やはりそれだけではなくて街のいたるところ、ブロック塀や建物なんかにがかかれていたりして、なんかそういうのを見ているだけでなんか気持ちが「…ぽっ」となるんですよね。

モルディブとか、シリアなんかでも振り返ってみるとそうだったんですけど、イスラム教というのは偶像崇拝が禁じられているので、宗教的なはもちろんのこと、人や動物を模した絵やモニュメントもあまりないし、街をいろどる看板やネオンサインも文字だけだったりして街の風景にアクセントがないというか、なんか無味無臭の街、という感じなんですが、バンガロールでは街のあちこちに絵が描いてある

で、そのというのがインド各地の史跡の風景であったり、動物とか、なんか戦艦とか戦闘機の絵であったり、ヒンドゥー教の神様の絵だっりして、またヒンドゥー寺院なんかも街のいたるところにあって色とりどりで楽しいんですが…、

そこに絵がある、神様の像がある、とかそういうのだけでなんかよくわかんないんですけど「守られてる」という安心感があるんですよねー。

と、そんなことを考えながらインドの旅が始まり、バンガロールを離れたあとはインド観光のハイライト、北インドへと向かうわけです。


…つづく。

いつもよりちょいペース早めで続きを更新しようと思います。

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