シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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出張中のおしごと

というわけで大変長らくお待たせしてしまいましたが、前回の続きです。

「5日後から2週間ほど地方島の分校へ行ってくれ」と、突然の出張を言い渡され、ためてしまっていた仕事やら出張準備やらをバタバタと片付けて乗り込んだ先はモルディブ北部のハーダール環礁にあるクルドゥフシという島。


空港島の海のキレイさに感激しつつ、スピードボートに約30分ほど揺られてクルドゥフシに到着。


人口約1万人ほどの島で、モルディブの中ではわりと規模の大きいほうに入るのですが、まず空の青さがマレとは全然ちがう!そしてやはりマレのような高い建物もないし、道も舗装されてないし、店とかも少ないので、大都会で身も心もズタボロに磨り減ってしまっていた根っからのイナカ者の私にはもう楽園のような場所でした。



…で、このクルドゥフシでの私に課せられたミッションというのは、もちろん日本語の授業をすることです。

首都のマレで私がお勤めしているモルディブ国立大学というのは「本校」であり、実はモルディブ国内の主要な地方島には「分校」がいくつかあります。
で、分校によって設置されている学部がまちまちなんですが、このクルドゥフシにある分校には私が所属している観光学部があるので、クルドゥフシ分校の観光学部の学生たちはマレにある本校の観光学部と同じカリキュラムに基づいて授業を履修します。

なので、クルドゥフシ分校の観光学部に在籍している学生はマレ本校の学生同様、日本語を学ばなければなりません。しかしこの島に日本語が教えられる教師はおらず、1学期に1回、こうしてマレから日本語教師が2週間ほど派遣されて日本語を教えるのです。

…つまり以上の話をまとめると、マレからクルドゥフシにやってきた教師は、この島にいるわずか2週間の間に1学期分の内容を学生たちにガッツリ叩きこまなければならない、というわけで、一日に2コマの授業を2週間毎日続け、最終日には試験を行い成績を出す、というところまでが私のお仕事。

ちなみに教える内容は初級も初級、超初級の入門編。
「わたしは~です。」から始まり、これそれあれ、ここそこあそこ、そして日付や時間表現を経て動詞文に入り、最終的に「○○を××ます。」という簡単な文型まで。それも時間がないのでひらがなカタカナは教えず、読み書きはローマ字だけ。

なので、この2週間みっちり教えたからといって、正直なところ日本語を読んだり書いたり話したりできるようになるわけなどないんです。でもそれはマレの本校と同じカリキュラムなので、首都だからとか地方だからとかいうわけではなく、学校のシステムそのものがおかしいんです。そこが悩みの種でもあるんですよね~。

そんなわけで…、


クルドゥフシ分校は海のすぐそばにあり、広々としていてゆったりとした雰囲気。


学生は25名。やはりマレの都会っ子たちと比べると初々しくアカ抜けない感じ。

しかし地方の島で育ったからか、ずいぶんと元気よく無邪気な学生が数名。ていうか、よりわかりやすく言い換えれば授業の妨げになるやかましい悪童が数名。

申し訳ないが大学に入るような歳になって小学校低学年レベルの騒々しさ。
この悪童数名にはもうほんっと疲れました。ヘタしたらクビにもなりかねないのでこれは内緒なんですが、ちょっと手も上げちゃいました。

…が、そこはやはり田舎の純朴な青年でもあるからか、私がホワイトボードに書いたことをせっせと書き写したり、テキストの問題をやらせてみればしっかり答えを書き込む、という姿も見せてくれるし、宿題もきちんと全員忘れることなく提出します。(他人のを写しただけではあるけども)

しかし、今回の出張は何より私自身ひさしぶりに超初級の教科書をカッチリ授業の準備をして教室に入る、というのでなんかとても新鮮で初心に返ることができたような気がします。

さらに6月の帰国までにやるべきことなんかもハッキリと見えてきて、心身ともに消耗はしたけれども充実の地方巡業となったのであります。

そしてこの出張中、私のいない首都のマレではモルディブ国内を大きく揺るがす大事件が勃発したのであります。


……つづく。
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怒涛のクルドゥフシ出張

みなさまご無沙汰しております。

先月末から2週間ほど地方島に出張していたり、なんかちょっとモルディブ国内が混乱していたり、その他にもいろいろあってお久しぶりの更新となってしまいましたが、今回はそんな出張のお話。

さかのぼること約1ヶ月ほど前の1月23日(月)のこと…。

いつものように朝10時ごろ学校に行って「やることはいろいろあるんだけど、どれもこれも2月の1週目のうちにやっつけておけばいい仕事ばっかだし…」などとその日ものんびり仕事をし始めると、学校のスタッフ(あまり話したことない人)がやって来て何の事前説明もなくひと言。

ねえ、ちょっと必要だからパスポートかIDカード貸してくんない?
…と言われて素直にIDカードを渡すと、その数十分後。再び私のもとにやって来て、

はい、IDカード返すわ。ほんでもってこれ、ちょっと確認して。
…と言って1枚のコピー用紙を私の机の上に。

よく見るとそのコピー用紙というのは国内線のEチケットだったんですが、それを見て「はてな?」と思っている私などお構いなしに話しはじめる彼女。

えと、出発が1月28日(土)の午後1時、んでもってマレに戻ってくんのが2月11日(土)の午後4時です。じゃ、そういうことで。


………え?


…ということで、突然、5日後から2週間の地方島への出張を言い渡されたのであります。

行き先は首都のマレから飛行機で1時間弱のところにあるハーダール環礁クルドゥフシという島。

とりあえずここへ行って2週間この島の学生に日本語の授業をすればいい。ということだけはわかったんですが、それがどんな所でどんな人にどんなことを教えればいいのかがまったくわからず、毎日同じオフィスで働いてるフランス語の先生に聞いても事務員の面々に聞いても「まあまあ心配しないで、行けばわかるから」としか言ってもらえず、また私も数時間後には「行けばわかるってことは行かなきゃわかんないってことだからまあいいか」と思い始め…。

それより、5日後から2週間も地方に行くということは、のんびりやればいいか~と思ってた仕事も出張前に全部片付けなきゃいかんよな。あと、授業に必要な教材とかも準備しとかなきゃな

…というわけで、出張が決まってからの5日間はおそらくモルディブに来てからこっち、最もテキパキ働いていたのではないか…と思うほどの働きぶりで、たまっていた(というかためてしまっていた)仕事をガガガガガっと片付け、出張に持っていく教科書のコピーを頼み、さらに「最悪これさえあればまあ授業はできるだろう」というアイテムとして出張用携帯小型絵カードを作成し、さらにさらにこんなときにスリランカの日本大使館から文化広報担当の方がやってきてそのお相手をしたりとてんやわんや。

でもなんとか出張の数時間前にすべての仕事をやっつけました

というわけで1月28日(土)の昼過ぎ、実はモルディブに来て初めての国内移動。飛行機に乗ってクルドゥフシへ向かったのであります。

…しかし、この出張中にモルディブ全土を大きく揺るがす大事件が起きようとは(これは大げさではなくホントに大事件でした)、そして私自身にとってもこの出張で心身ともに疲労困憊の限界を超えてひどく消耗することになろうとは(こっちはそれほど大げさなモンじゃないんですが)、このときの私には知る由もなかったのです。


つづく。

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