シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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懐かしきウズベクのお正月を思い出す

ウズベキスタン赴任時代のお話です。

最近、とある事情があって3年前のウズベク赴任当時の仕事データや写真などを整理しているんですが、思えば今年はベトナムで、その前はフィリピンで2回の年越しをしたので、ここ3年は熱帯での年越しとなってしまっています。

そんなわけで一番最近の冬の記憶というのが3年前のウズベキスタンの冬になるわけですが、やはり山間部のイナカで生まれ育った私としては、どうも「寒いところ」とか「高いところ」の方が好きなので、2003年から2004年の年越しをしたウズベキスタンの乾いた冬がときどき恋しくなったりするわけです。

なので今回は、ウズベクでの年越しを勝手に思い出して一人で懐かしませてもらいたいと思います。

国が変われば文化や風習、宗教が異なるもので、ある初級日本語テキストに載っていた「クリスマスは何月何日ですか。」という質問をウズベクの子供たちに問うたが、子供たちは「クリスマス」という言葉を知らない。
それもそのはず、イスラム文化圏のウズベクで、子供たちがキリストの誕生日など知ってるわけがない。ところが、イチかバチか黒板にサンタクロースの絵を描いて見せると、意外なことに、みんなサンタクロースの存在は知っているのです。

そこで改めて「これ(サンタクロース)は何月何日ですか?」と質問すると、子供たちは声を揃えて「12月31日」と答える。

ウズベクでは、なんとサンタクロースが大晦日にやってくるんです。

というのも、ウズベクでは12月も半ばを過ぎれば、来たるべき新年のお祝いムードになり、街の中心部には新年の飾り付けなどが施されます。
で、その新年の飾り付けというのが、世界中で一般的に言われるところのクリスマス飾りで、街へ出ればでっかいクリスマスツリーとサンタの人形があちこちに点在し、ショウウィンドウにはもみの木やサンタクロースの絵が描かれ、おもちゃ屋さんでは12月31日までクリスマスツリーやクリスマスグッズが売られます。中には意味不明なものもありますが…。

さらにテレビでも、12月31日までクリスマスソングが流され、ウズベクのタレントたちは年が明けるまでサンタのコスチュームを着ています。

クリスマスには老体にムチ打って世界中を駆けずり回ったサンタさんも、年末はフィンランドの自宅でトナカイのスープでも飲みながらのんびりしているのかと思いきや、こんなところで働いていたんです。国や宗教のワクを超えて、世界中の子供たちに平等なサンタさんを尊敬せずにはいられないですねぇ。

と、そんな感じのウズベクの年末、年が明ける前から「新年おめでとう」という挨拶を交わし、年末のうちに新年のパーティーが行われるため、街は 新年が近付くにつれて騒がしくなっていき、そのお祭り騒ぎも12月31日に最高潮を迎えます。

大晦日にもなると子供たちは町中で爆竹をならし、人々は何をするわけでもなく街の中心部に集まり、来たるべき新年を祝います。
んで、夜はくだらない年末番組をみながら家族や親戚だけで過ごすあたりは日本と共通する部分もありますが、そんな中でも外からは爆竹のけたたましい音が鳴り響いています。

が、そんな爆竹の音も、12月31日の夜11時半を過ぎたあたりから少なくなり、11時50分頃になると街は水を打ったように静かになります。テレビでは、どのチャンネルでもえらい先生方の講話があり、その最後を締めくくるウズベキスタンの大統領カリモフ氏の演説が終わるとカウントダウンスタート。

で、1月1日の午前0時になると、再び街中のあちこちから爆竹の爆発音がなりはじめます。
その音は、新しい年を迎えた街に夜中じゅう響き渡り、お祝いムードは朝まで続いていくのです…。

そんなわけで迎えた元旦、1月1日の朝。
12月31日にあれだけ騒がしかったんだから元日はもう天地がひっくり返るくらいのお祭り騒ぎなんだろなー、と、胸を弾ませて街へ出たところ、街はビックリするぐらいにしぃ~んと静まり返り、人の数もまばら。年末に大繁盛していたバザールもほとんどが休業で閑散としており、なんとも寂しい街になってしまいました。

どうやら1月1日はみんな昼ごろ起きたあと、家でゴロゴロしたり親戚周りをしたりするそうです。

で、1月2日が仕事始め。あれだけ騒がしかった街も普段の落ち着きをとりもどし、みんないつもとかわらない日常生活に戻ってしまったのでした。

(旧サイト・2007年1月11日記載)

コメント

「ウズベクには大晦日にサンタが来る」という話は、私も大好きで、教えてもらって以来、いろんな人に話しています。

そうかー。サンタは年2回はたらくんだなあ、と思っていたら、なんと、もう一回サンタには出番があるそうです。

スラブ圏の国々で、ギリシャ正教系のこどもたちは、サンタが来る日を「1月6日」だと思っているそうです。ギリシャに出稼ぎにいっていた、という私の同僚(ブルガリア人)が教えてくれました。

  • 2007/04/18(水) 12:47:35 |
  • URL |
  • サワムラ #-
  • [ 編集]

(・o・)へぇ~。

みんなの知らないところでサンタさんは活躍してたんですねー。
「サンタ学」も、調べてみるとけっこう奥が深いモンなのかもしれませんねぇ…。

そこらへん、マイキーとか調べてくれないかなぁ…。

  • 2007/04/18(水) 12:48:01 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

サンタが大晦日に来る?
イスラム圏はみんなそうなのかなあ?

でも良く考えたら、
クリスマスがキリストの誕生日だと知ったのは
いつだったかしら。
覚えてないな。

  • 2007/04/18(水) 12:48:31 |
  • URL |
  • イチ #-
  • [ 編集]

たぶん旧ソ連のイスラム圏は似たようなもんなんじゃないかと思います。イスラム文化とロシア文化がほどよく混ざり合ってるからウォッカも飲めるわけだし。

ちなみに、全然違う話だけど、ウズベクで「教会」という名詞を教えたとき、ある学生が「ロシア人のモスク」と言ったら、教室中の全員が納得してたのはすごかった。

  • 2007/04/18(水) 12:48:57 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

あ、俺が調べるの?マジで?

ま、とりあえずサンタ雑学いっとくわ。

クリスマスってもともとは別にキリストの誕生日じゃないのね。
ヴァチカンの大本営発表ではキリストの誕生日なんだけど。
じゃーなにかっつーと、それはモチロン
「 冬 至 の お 祭 り 」
なんですわ。
短くなってきてた昼がちゃんと今年も長くなっていく=太陽の復活祭
というとても理解しやすい由来のお祭りです。
寒い冬にも必ず終わりは来るって象徴なワケで
そりゃー祝うよねぇ、
たとえ ロ ー マ の 国 教 が キ リ ス ト 教 に 変 わ った と し て も 。
でー民衆が異教のお祭りを止めやがらないので
キリストの誕生日ってことにしちゃったんですな。

さて、サンタ。
これは聖ニコラウスがモデルってことになってますが
これも大本営発表らしく、原型は北欧神話の主神オーディーンだそうな。
このオーディーン、毛皮の服を着た老人で
白髪の長髪と長い髭が特徴。
冬至の夜に空を飛ぶ魔法の馬「スレイプニル」に乗って
貧乏人の家の煙突に金貨の袋を投げ込むという
人情味溢れる神さんです。
それがどんな風にサンタへ変わっていったかは
いうまでもないので割愛。

さて、長々と書きましたが
結局何がいーたいのかというと
冬至だとか、暦が変わるとか、これから寒くなるとか
そういうタイミングでお祭りがしたくなる気持ち。
「人の良さそうなじーさんがプレゼントくれる」とか
スゲェいいよねって感じる気持ち。
これらは宗教によらず人類共通だっつー事ですよ。

「何故、キリスト教徒じゃないのにクリスマスを祝うのか?」
と問われたら
「もともとキリスト教の祭りじゃない」
「むしろ人類共通の祭り」
ぐらいに言ってやれと思う訳です。

  • 2007/04/18(水) 12:49:31 |
  • URL |
  • まいきー #-
  • [ 編集]

さすがまいきー、いい仕事してくれるねぇ。

クライストたちのご都合でいろんなことが塗りかえられてきたってのは昔から変わってないんだね。
コーラの国の都合で広告塔にされていい迷惑だろうに、それでも世界中に夢を与え続けているサンタクロースの度量の広さに改めて敬服です。

これでどこへ行ってもココロおきなくクリスマスを楽しめそうな気になりました。

  • 2007/04/18(水) 12:50:01 |
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  • ひろ #-
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