シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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歩いて帰ろう(中国・二連浩特編)

前回の続きです。

エルデネットから列車に乗ってモンゴルを南下し、国境の町のザミンウードから中国に入国し、中国側の国境の町、二連浩特(エレンホト)に到着。

モンゴル側の国境の町、ザミンウードが……

こーんな感じの荒廃ぶりだったので、二連もまた同じような砂漠のド田舎なんだろうと思っていたんですが…


とーんでもない大都会でした。

直線距離にして2~3キロ程度しか離れていないというのに、国境をまたぐだけでここまで雰囲気が変わるもんなのかと面食らってしまいました。
ハッキリいって、ウランバートルより都会な感じ。それでいてUBのような混雑もないし、空気もきれいだし…
おしゃれなショッピングセンターもあるし
夜の町もほどよくキレイです。

そして何といってもこの二連という町、モンゴル人商人が足しげく通って商品の買い付けなんかをしています。中国でも内蒙古自治区ではモンゴル語が話されているので、モンゴル人も何不自由なく滞在できるんですが、内蒙古でのモンゴル語表記はキリル文字ではなく、縦書きの古代モンゴル文字が使われています。しかし、この町はやはりモンゴル人が多いということで、町中の商店などの看板を見てみると、中国語、キリル表記のモンゴル語、縦文字のモンゴル語という3種類の文字が書かれていて、なかなか面白いです。
やはりこの街からモンゴル国内全域に物が流通してるので、当たり前と言っちゃ当たり前なんですが、モンゴルに比べて物も豊富にあります。

そんなわけで市場なんかに行くと、商品を大量に買い付けているモンゴル人がウジャウジャしていて、同じ列車に乗って国境まで来た人や、ウランバートルで列車の切符を買うときに一緒に切符売り場に並んでいた人にもたくさん会いました。

ここで買われた中国製品がモンゴルに入り、そして我々のようにモンゴルで生活している人々の手に渡る。そしてすぐに色あせ、壊れていく……、というわけです。

まさに「ヒト、モノ、カネ」が交錯する交易都市、二連。想像以上に楽しい街です。基本的に「中国」なので、

こんな感じのわかりやすい注意書きもあります。

…それにしても、モンゴルから国境ひとつ越えればこぉ~んなにも鮮やかな都市がきらびやかに繁栄し、男が働き、女がそれを支え、若者たちが国のため自分のために勉学にいそしんでいるというのに、モンゴル人は一体何をしているんでしょうか…、という気持ちになってしまいます。

モンゴルでは大多数の人が中国や中国人を嫌っていて、街や職場や酒の席などで中国人の悪口をよく聞きます。しかし、そういえばこれまでのモンゴル生活を振り返って考えてみると、「外の世界を知っている人」や「知らずとも外に目が向いている人」なんかから中国に対する悪態は見られなかったような気がします。
そしてこの二連で買い付けをしているモンゴル人を見ていても、中国人(ていうか内モンゴル人)と実に楽しそうに商売をし、モンゴル人が中国人を、中国人がモンゴル人を手伝い、手助けをし、お互いがお互いを尊重し合っているように見えました。

そんな中、モンゴルの小さな村社会でろくに働きもせず、飲んだくれては中国人の悪口を言っているモンゴル人に言いたい。

「あなたが着ているその服も、酒を飲むのに使っているそのグラスも、肉を食べるのに使っているそのナイフも、おしゃれだと思ってかけているそのサングラスも、モンゴル人の生活の中にあるモノというモノのほとんどは中国で作られ、それをモンゴル人が買い付け、国境を越えてモンゴルに入ってきたモノなんですよ。言いたいことがあるんなら、いっぺんでも自分の足で中国来てみろやー」………と。

そんなわけで、この二連が意外と居心地がよくて2泊もしてしまいましたが、モンゴルを出て二連入りした翌々日、北京行きの夜行バスに乗り込んで北京に向かうことにしました。


夜行バスの車内はこんな感じで座席はなく、小さいベッドが並んでいます。

そして二連を離れ、バスは一路北京を目指すわけですが、二連の郊外に広がる草原に目をやると、あちこちに恐竜のオブジェが雑然と並んでいます。「恐竜の郷」とも呼ばれる二連、なかなか遊び心もわかってらっしゃいます。
と、ゆーわけで………


つづく

コメント

いろんな意味で同感です。

>国境をまたぐだけでここまで雰囲気が変わるもんなのかと面食らってしまいました。


今世紀に入ってからの中国は、どんな辺境の
町でも、結構都会化してます。
それに対して、いくら最近カザフスタンが発展
しているといっても、まだ地方にまでその恩恵
は及んでいません。
だから、陸路で国境を越えると、文化的な意味
だけでなく、経済レベルでも本当に別世界に
キターッという感じになるのです。

「あなたが着ているその服も、酒を飲むのに使っているそのグラスも、肉を食べるのに使っているそのナイフも、おしゃれだと思ってかけているそのサングラスも、モンゴル人の生活の中にあるモノというモノのほとんどは中国で作られ、それをモンゴル人が買い付け、国境を越えてモンゴルに入ってきたモノなんですよ。言いたいことがあるんなら、いっぺんでも自分の足で中国来てみろやー」………と。

キルギス在住中は、よく「中国人!」と馬鹿に
されましたが(もちろん、そういうことを言う奴
は無教養な若者に限られますが)、ボクは
むしろ、「中国人を馬鹿にするなら、何か
ひとつでも(第二次産品で)、自分たちで
造ってみろ!」と言いたかったです。

  • 2008/08/14(木) 10:17:02 |
  • URL |
  • すなしん #-
  • [ 編集]

すなしんさん、ありがとうございます。

中国人や中国製品があれこれ言われている昨今、相変わらずツッコミどころがたくさんある国なんですが、実際に行くと感心することも多いですね。
正直、中国という国にはあまり興味なかったしこれからもそれは変わらんのだろうと思うんですが、モンゴル戻るときにまた中国を北上するのがけっこう楽しみだったりもしてます。

  • 2008/08/19(火) 02:24:02 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

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