シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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ちんすこう論・前編

お久しぶりです。
気付けば師走も半ばになりました。「師走」というだけあって、12月に入ってからわりと忙しい日々を送っていました。こちらは12月19日をもって前期の授業が終了するんですが、それに伴って学生たちが今まで出し忘れていた宿題を持ってきたり、休んでいたために受けられなかった小テストなんかを受けさせたり、成績をつけたりなんかしながら普段通りに授業もしなければならず、しかもこれといった面白い話もなく、今回もまたどうでもいい話になってしまいますが……

今年の日本語学科の1年生の中に、施設育ちの学生がひとりいます。で、その学生が育った施設というのは日本のボランティア団体の支援を受けていて、先日、その学生の里親という日本人のおじさんが遠路はるばるエルデネットまでやって来ました。
その里親さんというのが沖縄の方で、こんなお土産までいただいてしまったんですが………

ちんすこう

「この味はモンゴル人にはわからんだろう」ということで、私だけガッツリひと箱いただいてしまいました。

ちんすこうといえば、私が生まれて初めてちんすこうを食べたのはたしか小学校4年生ぐらいの頃だったと思います。静岡のイナカ育ちの少年にとって、沖縄などハッキリ言って異国みたいなモンです。そんな異国の地から、だれだったか忘れたけど親戚だったか両親の知り合いだったかが「ちんすこう」なる意味不明の名のお菓子を買って来て、「おおぉ、こ、これがオキナワかぁ……」と、初めて触れる沖縄文化にいたく衝撃を受けたのを思い出します。

で、そんなイナカ少年が「ちんすこう」を生まれて初めて食べた感想は………

………微妙。

「どうしてこれが銘菓になり得たのか」と、どうも小首をかしげてしまいたくなるようなお味でした。

…というわけで、ここでトートツに銘菓についての話をさせていただきますが、土地の銘菓だとか名物などと称される飲食物には大きく分けて三つの種類があります。

ひとつは必ずしもその土地特有の食材が使われているというわけではなく、単にその土地の老舗菓子舖とか企業とかが商標なんかを持っていて、「○○へ行ってきました、これ、みんなで食べて下さい。」みたいな感じで、お土産の定番となっているもの。北海道の「白い恋人」とか広島の「もみじ饅頭」など。

ふたつめは、その土地の特産品を生かし、なおかつお土産の定番として全国の方々に愛されているもので、浜名湖銘菓「夜のお菓子・うなぎパイ」とか、北海道産の濃厚ミルクを贅沢に使用した「バターサンド」あたりがこれに該当します。

んで、みっつめは「お土産として生産されたもの」というより、昔からその土地で作られていて、そこの文化や歴史、気候風土に合った食品として、地元で愛され続けていたいわば「ソウルフード」的なもの。で、これは、その土地へ行って、そこの空気を感じながら味わうことでよりいっそうおいしく感じるものであって、それをお土産として持ち出してみても必ずしもおいしいとは言い切れない場合が往々にしてある、そんなくせ者たち。私がこの度いただいた沖縄銘菓のちんすこうはここに該当するのではないかと思われます。

そんなわけで、大量のちんすこうをいただいて「おぉ、ちんすこう、なつかすぃ~」と思いつつも、心の片隅では正直なところ「うぅ~ん……、ちんすこうかぁ…」と思ってしまっていました。

ところが……


開けてビックリ、今どきのちんすこうは種類も豊富なバラエティパックで、ココナッツや紅芋、チョコレートがコーティングされたものまで色んな味が楽しめます。というわけで、「おぉ、進化してるでないの、ちんすこう」などと軽く衝撃を受けたところで、まずはノーマルちんすこうを食べてみることに。

…思い起こせば私が初めてちんすこうを食べたのがもう20年以上も前になります。その後も何度かちんすこうをいただく機会はあったんですが、いつ食べても「これ、おいしい」と思うようなことはありませんでした。そして、ここモンゴルの地でかれこれ何年ぶりかにいただいたちんすこう。その味は………

……おいしかったです。ホントに。生まれて初めてちんすこうに止められないおいしさを感じてしまい、週末にひとりでペロリとひと箱空けてしまいました。
ここ数年の沖縄ブームみたいなのもあって、ちんすこう業者も企業努力をしたんでしょうか。それとも、ある程度の大人になって初めてそのおいしさがわかる「漬け物」や「おひたし」のように、私もようやく「ちんすこうがおいしく思えるような年齢」に達したということなんでしょうか…。


まぁいずれにしても、よく晴れた日曜の昼下がり、ひとりモソモソとちんすこうを食べながら思ったんですが……


つづく

テーマ:モンゴル - ジャンル:海外情報

コメント

いいです。

相変わらずの語り口、たまりません。
ちんすこうのファーストインプレッション、全くの同感でした。けれども、やっぱり今は、好きなんですよね。

  • 2008/12/15(月) 20:07:09 |
  • URL |
  • yoshi #GpEwlVdw
  • [ 編集]

ありがとうございます

やっぱりみんな初めてちんすこうを食べたときの感想は同じなんですね。それにしても、いつのまにちんすこうをおいしく感じるようになったんでしょうかねぇ…。

  • 2008/12/17(水) 20:27:39 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

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