シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弔い合戦(激闘の末に)

2回ぐらいで書ききろうと思っていたのに、思わぬ長編というか冗長気味になってしまった感もありますが、とりあえず今回が完結編です。

過去、日本人教師を必要としている学生たちを置いて失意の帰国を2度も経験してしまったことから、その紆余曲折の中で青年海外協力隊への受験を決意した私。

昨年11月に受けた1次選考、web試験の結果が発表されたのは試験から1ヶ月ほど経った12月のことでした。
その結果は……

合格。

まぁ、自分で言うのもナンですが、この結果に対して思ったのは、そりゃまあ合格するわな…て感じでした。
だってそうでしょ。6年にもわたる海外での泥にまみれた日本語教師経験に加え、私には並々ならぬjicaに対する意地というものがあるわけですから。ね。

ちなみに今回の選考、日本語教師の1次試験は

45件の派遣要請に対し、応募者119名。
そして1次選考通過者が84名。

…というわけで年明け間もない1月上旬、仕事中のフィリピンから2次選考の面接を受けるために一時帰国
これまでの私の協力隊受験経験ではいずれも見事に1次選考で不合格だったので、ここから先は未知の領域です。

とりあえず面接と同時に行われる英語の試験については、10月に受けたTOEICの結果がそんなに悪くなかったからまあ大丈夫だろうという変な自信もあり、面接対策としては志望動機やらいろいろ考えられる質問に対する答えはあらかじめ考えておいたし、日本語教育だとか日本語文法に関する技術面接の対策なんかも「私には6年にもわたる経験があるから…」などという余裕は見せず、やはり「超本気で挑み、玉砕する」という今回のテーマどおり、文法事項はひと通りおさらいをし、アタマとカラダについても、いつでもパチッと教師モードにスイッチが入るように、自分が作った過去の教案を眺めながら頭の中で日本語の授業のシミュレーションもしたりしました。

が、日本に帰国したあとはあえて頭の中をリセットするためにこれといって何もせず、ボサーッとすごすことに。
以前も書いたとおり、面接前日には東京の両国国技館で朝から初場所を観戦するという余裕っぷり。

モンゴルパワーを注入。

で、迎えた面接試験当日。jica東京へ。

この日、午前中はまず英語の試験が行われましたが、これはわりと簡単でした。
で、そのあと面接が始まるわけですが、私の面接時間は午後2時。というわけで、面接を待つ間は派遣に際しての身分措置やら派遣時期やらのインタビューを受けたり、ブレザーの採寸をしたり、あとは特にすることもないのでボサーッとすごします。

やがて私の受験番号が叫ばれ、面接会場へ。

…と、前の順番の人が面接をしている間、「とある夫婦の会話」みたいな500字程度の文章が書かれた紙を渡され、そこには

「中級のクラスでこの文章を使う、という前提で、実際にそのクラスで読むように音読してください。また、学習者がこの文章の内容を理解しているかどうかを確認するための質問を2~3問程度考えてください。」

みたいなことが書かれており、私の順番が来るまでの間、それを読んで質問をテキトーに考えておきます。

で、面接。

まずはjicaの担当者と思しき男性2名から志望動機やらこれまでの日本語教師の経験やら、あとは応募時に提出した書類を見ながら、それについてのあれこれを質問され、それがたぶん7~8分程度。

その後、日本語教師としての技術面接
技術面接の担当者は人がよさそうな年配のおじさんと、これぞ典型的な「ザ☆日本語教師」って感じの白髪ベリーショートの頭の固そうなおばさんの2人。

面接開始前に渡されたスクリプトを読み、学習者に対する質問としてあらかじめ考えておいたヤツを発表。で、それに対するツッコミとかが入ったりしつつ、それでもまあリラックスムードでその問題はクリア。

そのあともう一問。裏返しにされた数枚の紙から一枚をめくると…

a) 辞書がありません
b) 辞書はありません

この2文の違いを、実際のクラスで初級学習者に説明するならどう言いますか。…みたいな質問。

この辺もまあ問題なくクリアしました。
何しろ私には6年にもわたる海外での泥にまみれた日本語教師経験に加え、並々ならぬjicaに対する意地というものがあるわけですから、「なめるんじゃない!」と、ね。

そんなこんなで面接は無事終了し、ふたたびフィリピンに戻りました。

…そして去る2月9日、2次選考の結果発表。その結果は‥‥

合格してました。

合格したから言うわけではありませんが、また自分で言うのもナンですが、何しろ私には6年にもわたる海外での泥にまみれた日本語教師経験に加え、並々ならぬjicaに対する意地というものがあるわけですから、そりゃ合格しますよ。ねぇ。

ちなみに最終結果はこんな感じでした。


で、こうなると問題はどこに派遣されるか、ていうのと、いつ派遣されるか、というところです。

応募時点で希望として出していたのは、第一希望・中国(ハルビン)、第二希望・中国(四川省)、第三希望・タイ、で、それ以外の国でもまあいいですよ、…て感じ。

派遣時期については、2次面接のときにjicaの人が「すでに6月に派遣される人は相当数決まっているので、今回の合格者はよっぽどの理由でもない限り9月以降の派遣になるでしょう」みたいなことを言っておられたので、私もすっかりそのつもりで「それなら6月ぐらいまでフィリピンで働けるな」などとプランニングをしていたんですが、実際はどうなるかわかりません。

ほんでもって結果発表の翌日、日本の実家にjicaから書類が届き、その結果がフィリピンの私のもとに…、


派遣隊次は…
22年度1次隊(6月派遣)
何か「よっぽどの理由」があったようで…

そして派遣国は…
しり…

…シリアてーーーーーっ!



…この決定を受け、わたくし、珍しく2~3日混乱していました
つくづく私はjicaに翻弄され、振り回されてしまう星のもとに生まれてしまったようです。

…が、とりあえず弔い合戦は終結しました。
しかし私は今後どこへ行ってどうなっていくのか、そして本当にシリアへ発つことになってしまうのか、これからも引き続き温かく見守っていてください。

ひとまず6月までやるつもりだったフィリピンでの仕事は予定を大幅に変更し、3月9日に帰国することになってしまいました。せっかくこれからおもしろくなっていきそうだったのに、残念です…。

そんなわけで詳細はまた!

テーマ:青年海外協力隊(JOCV) - ジャンル:福祉・ボランティア

コメント

僕は九月からエジプトなので、ご近所ですね。
出張で行くことなんかもあるかと思いますから、よろしくお願いいたします。一緒に中東の日本語を盛り上げましょう。

  • 2010/03/13(土) 02:48:56 |
  • URL |
  • 村上吉文 #-
  • [ 編集]

なんと!
それは偶然、というか、モンゴルにしろベトナムにしろ、つくづくこの業界は世界が狭いですね。村上さんはJOCVの先輩にもなりますし…。
現地でお会いできるのを楽しみにしております。

  • 2010/03/13(土) 08:55:13 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

お久しぶりです。

なるほど、jicaの日本語教師派遣の道筋が、非常にリアルにわかりました。
今そのあたりをネットで調べていて、こちらにたどりつきました。
やはり6月なんですね。ふむふむ、、

それはさておき、、シリア!
先生、きっと合いますよ!好きになると思います。人情濃いし、親日的だし。
シリアに住む(=今「スム」と出てしまいました(汗))、うらやましいです!☆
でも気候も食も違いますし、体調には充分配慮してくださいね。
充実した日々になりますようお祈り致します!!!

  • 2010/03/16(火) 10:29:52 |
  • URL |
  • オリエント・ライブラリー(J) #-
  • [ 編集]

オリエントさん

「住む」より「スム」が先に出てしまうあたり、さすがですね。

私自身シリアにはまったく興味なくて困惑していたんですが、周りのイスラム国家経験者はほとんど「シリアに行けるなんてうらやましい」と言ってくれてます。

機会があれば是非あそびに来てくださいませ。

  • 2010/03/16(火) 22:29:59 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

おめでとうございます!

以前エルデネットでお会いしたナラン学校のものですが、覚えていらっしゃいますか?
僕もJicaに落ちた経験があり、いつか弔い合戦をしようと心に秘めながら、今はナラン学校で教えています。
渡辺さんの合格、自分のことのように喜んでおります。
僕も、もう少し泥にまみれながら経験を積んでいこうと思っています。
これからも、ちょくちょくブログチェックさせていただきますね。

それでは、お身体に気をつけて!!

  • 2010/03/17(水) 20:54:31 |
  • URL |
  • じょうじ #-
  • [ 編集]

じょうじさん、ありがとうございます。

もちろん覚えてますよ。

協力隊っていうのは、私のように今まで自由に生きてきた人間にとってちょっと窮屈さはありますが、やはり政府に守られているというのと、もっと現実的なことを言ってしまうと「お金」、という点で魅力がないこともないと思っています。
ぜひ、じょうじさんも弔い合戦してください。

ナラン学校のみなさんにもよろしくお伝えください。

  • 2010/03/18(木) 00:10:50 |
  • URL |
  • ひろ #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://springfactory.blog101.fc2.com/tb.php/175-5b1c659c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。