シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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ほんとうの空

私は今、福島県二本松市のとある訓練施設に幽閉されています。

この訓練施設、安達太良山の中腹の、一般社会から隔離された場所にあるので、かなり不便な生活を強いられています。
…が、個人的に「安達太良山」と聞いて思い出されるものといえば、やはり高村光太郎の「智恵子抄」の中から、「樹下の二人」という詩の一節。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

ここはあなたの生れたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。


…というわけで、福島の安達ヶ原(現二本松市)は智恵子の生まれたふるさと。
ということは、二本松の空が智恵子の言う「ほんとの空」だというわけです。
そして……


行ってきました。智恵子生家

ここ二本松には一部修復された智恵子の生まれた家がそのまま残されており、地味ではありながらも観光スポットとなっております。
また、智恵子生家の敷地内には智恵子記念館も併設されており、智恵子と光太郎の軌跡、そして二人の残した作品などが展示されております。

さらに、智恵子生家の裏通りにある「鞍石山」の一部は「智恵子の杜公園」と呼ばれており、山の中腹には「樹下の二人」の詩が刻まれた詩碑があったり、展望台からは安達太良山と阿武隈川が一望できたりします。

しかも、私がここを訪れた日はちょうど桜がいい感じに咲き始めたころだったので、桜とともに安達太良山と阿武隈川を眺めることができました。


…というわけで、


あれが安達太良山(雲に隠れてるけど)


あの光るのが阿武隈川(小さいけど中央部あたりにあります)

…と、光太郎と智恵子も眺めていたであろう“ほんとうの空”の下、安達太良山と阿武隈川を眺めつつ、桜の樹下のひとりとなって「日本文学史に燦然と輝く“智恵子抄”という世界最高峰のラブストーリーはこの地で生み出されたのか」などと思うと、何とも言われぬ感動を覚え、思わず涙が出そうになってしまいます。


みなさんも二本松市に来る機会があったらぜひ行ってみてください。

テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術

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