シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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書道パフォーマンスの難しさ

書道についての話です。

日本語教師になってからというもの、それまで眠っていた書道のスキルが披露される機会が何度もあり、「習い事」という日本文化も捨てたもんじゃないなぁ、などとつくづく思っているわけですが、今のところ、いくら有段者といえど、ベトナムでは書道など見向きもされないだろうと思ってしまっています。

というのも、ベトナムにも「筆を使い、黒い墨で白い紙に文字を書く文化」すなわち「ベトナム風書道」というものがあり、ホーチミン市でも、様々な場所でベトナム語や漢語の掛け軸などをその場で書いて売っている「路上書家」が大勢いて、しかもそれが結構かっこよかったりするんで、ベトナムではなるべく書道家を気取らないようにしています。

そんなベトナムで、つい先日、「ジャパン・デイ」と題し、日本領事館主催の「日本文化紹介事業」みたいなイベントが市民劇場で行われました。
和太鼓や琴の演奏、日舞などに始まり、南京玉すだれやドジョウすくいに至るまで、様々な日本文化のパフォーマンスを見ることができるというお祭りです。

ベトナム人や旅行中の欧米人などは興味深げに見ていましたが、正直なところ、日本人の目から見るとどれも「カルチャーセンターの市民集団」のレベルで、思わず「あぁぁ…」と、しおれてしまいそうになるようなものもいくつかありました。和太鼓やソーラン節などのような地域密着型のものは迫力もあってそれなりにカッコよかったんですがねぇ…。

で、そのプログラムの中に「書道パフォーマンス」というのもあって、やはり多少なりとも書を心得ているものとしてかなり期待していたんですが…、

………グダグダでした。

壇上に駆け上がって「貸せッ、俺がやる!」て気分にもなれないぐらいしおれてしまいました。

理由は簡単。

「ベトナムにも書道があるから」とかって言う以前の問題。
ステージが客席より高い位置にあって、観客は壇上にいる人が何してるか全然わからないから。

…こんな感じです。

【実演中】
司会のおねーさん(左端)も所在なさげです。

【終了】
客席のベトナム人も「ポカーーーン」としてました。

でかい紙にでかい文字を書くのとかって、ベトナム書道にもない(と思う)し、せっかく和太鼓の演奏がバックにあるんだから、あとはもっと観客に見やすいようにすれば、ベトナム人も「おおーっ」てなると思うのにね。
あと、パフォーマーは「その国にも似たような文化があるかどうか」ていうことを事前に調べておいたりするのもやっぱり必要だな、て思います。

そんなわけで、ベトナムでの書道パフォーマンスの難しさを感じつつも、書道家の端くれとして、いつか書道でベトナム人を感心させてやるようになってみたいもんです。

(旧サイト・2007年3月9日記載)

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