シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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子は親の背中を見て育つ

年末のお忙しいさなか、お久しぶりではございますが、今回は取るに足らないどうでもいいような内容です。

シリアに来て半年ほどたちますが、街中や大学内なんかでしつけのまったくなっていない無礼千万なシリア人のガキどもが視界に入りこんできたり、反対にそれはそれは聡明なお坊ちゃまお嬢様方をお見かけしたり、まあ言ってみればそんじょそこらの普通の子どもらに出会ったりすることがあって、そのたびに思うことは「結局、親がどーしょうもないバカだと子どもにもバカが伝染してしまい、反対に、学はなくとも親がしっかりしていれば子もしっかりしてる」ということ。

また、もし仮に父親でも母親でもどちらか一方の親が目も当てられないほどの大バカ者であっても、もう片方の親がしっかりしていて子どもをしっかりしつけていれば、子はダメな方の親を反面教師として立派に成長していくことができるでしょう。

まあ、もちろんそれはシリアに限ったことではないんですがね。

一応言っときますが、ここで言う“バカ”とか何とかっていうのは、もちろん勉強ができるできないとか字が書ける書けないとかっていうことじゃなくて、一般的な常識みたいなものとか、いわゆる“分”をわきまえてるかどうか、ってことです。

例えば、私が今アレッポ市内で住んでいる辺りというのは、わりとお金持ちとか外国人なんかが多く住んでいる地域で、裕福な家庭で育った子どもがそこいらじゅうを駆けずり回ったりしているんですが、キレイなおべべを着ていっぱしに英語なんかが話せたりもするのに平然と失礼な発言をするので、「ありゃ残念」なんて思ったらその親もやっぱり無礼者だったりとか。
私が働いているアレッポ大学というところは首都のダマスカス大学に次ぐ第二の国立大学で、まあ日本で言ったら京大とかにあたるような、偏差値だけを見ればそれはそれは立派な大学なんですが、並みいる学生の中には「勉強がんばりすぎて誰も道徳っちゅーもんを教えてくれなかったのね、これからシリアの将来を担っていかなきゃいかんのにかわいそう…」と同情したくなるほどのアホがけっこういたりします。

…と、そんな気がしながら何気ない日々を送っているとやがて12月になり、シリアが1年で最もぐずついた天気が多くなる冬に突入しました。
先週はほぼ1週間ずうっとシトシトと長雨が続き、つい数日前、久しぶりに晴れ間が見えたので溜まっていた洗濯物を洗濯機にぶち込み、ガチャガチャとダイヤルを回して洗濯機のスイッチを入れると、たぶん雨のせいで電気の配線のどこかが水浸しになってたかなんか、よくわかりませんが洗濯機がショートしてしまい、一瞬だけ動いたかと思うと焦げ臭いにおいだけを残して動かなくなってしまいました。

そんなわけですぐ大家さんに電話をして、翌日、技術屋さんを呼んできてもらいました。

すると、平日の真っ昼間だというのに年嵩もいかない10歳ぐらいの子どもを連れてくる技術屋さん。
まぁ間違いなく自分の子どもなんだろうと思いますが、この子どもが果たして学校に行っているのかどうかとかそんなことはさておき、その働きぶりたるやしっかり父の片腕となり、ときには父をフォローし、ときにはその小さい身体を生かして機械の後ろの隙間に入り込んだり手を突っ込んでみたり、また父の変わりにコマゴマとした作業をしてみたりと、しっかり立派な片チチとしてテキパキと働いており、まぁ言ってみれば「シュッとしたいい感じの子ども」でした。

よくよく考えてみれば、シリアの街中ではわりと親の仕事を平日の昼間から手伝わされている子どもをよく見かけます。
それはこの親子のような技術職をはじめ、街路樹を剪定してる人とか、粗大ゴミとかの回収をしてる人とか、工事現場とか大工仕事とかガテン系みたいな感じの仕事だったりするんですが、おそらくこういう子どもたちはそのまま父の仕事を継いで、やがて結婚して父となった暁には、自分がそう育てられたのと同じように我が子に技術を伝え、…ていう感じの将来が待っていることでしょう。
はたまた、この子がゆくゆくはシリアのエジソンか野口英世か、というまでに成長し得る大器を秘めている可能性もないとは言えません。

しかし、現実的に考えて半ば強制的に職業選択の自由が与えられない環境に生まれてしまったこの子、“親の敷いたレールの上を歩いていくしかない”なんていうのも考えようによってはある意味ラッキーなのかもしれない、とも思います。

なぜなら、それはまぁ大層ご立派な国立大学を卒業しても、そこで学んだことが役に立つような働き口は見つからず、それまで高いところから周りの人々をバカにしてきたツケを払い続けるという、そんな人生を歩んでいかなければならない学生たちがシリアにはごまんといるわけですから…。

…と、洗濯機の修理をする少年のうしろ姿を見ながらそんなことに思いを馳せていたその日の晩、日本センターの学生からあるイベントに招待されました。

そのイベントとは「アレッポ・ロシアフェア」みたいな、アレッポに住んでいるロシア人コミュニティが主催となり、ロシア人居住地域の教会を会場に、ロシア文化を紹介したりロシアの伝統的ハンドクラフトなどを展示即売したりするようなそんな感じのイベント。

なぜ日本センターの学生がロシア人コミュニティとの繋がりがあるのかというと、我が日本センターの学生の中には、シリア人とロシア人のハーフの女子学生がいるのであります。

ロシア人といえば、透き通るような肌に目鼻立ちがはっきりとしていて美人が多いというイメージ。
そしてシリアもまた、あまり知られてはいないと思いますが東欧と地中海と中東が渾然一体となったエキゾチックな美人が多い国

そんなロシア人とシリア人のハーフの女の子が美人にならないわけがなく、やはりその学生もお人形さんみたいな完成しすぎの顔してます。
その上、ハーフですからもちろんロシア語もアラビア語も話せるし、日本語まで勉強してるわけですから、まぁ見事に世界でも比較的難しい方に分類されるであろう、しかもまったく文法体系の異なる3つの言語が話せるという…。
耐え忍び向上する、というロシア人の鉄の心もしっかり持っています。


「種子は大地に根を下ろし、親と同じ花咲かす」という…
……シリアの学生諸君よぉ、世の中って公平なのか不公平なのかよくわかんねぇよな!

テーマ:シリア - ジャンル:海外情報

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