シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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エイズ検査を受けに行く

唐突にハナシを始めてしまいますが、とある事情があり、エイズ検査を受けることになってしまいました。(「とある事情」については、読み進めていけばわかります。)

ホーチミン市にはかなり高い比率でHIV感染者がいるらしく、街を歩いていると、至るところでエイズのおそろしさを訴える看板だったり、コンドームの使用を促す看板なんかを目にします。調べたところによると、ホーチミン市内のHIV感染率は市の人口の1.2%で、しかもベトナム全土の感染者の4分の1がホーチミン市に集中しているらしい。もちろんこれは「検査を受けてHIVに感染していることが判明した人の数」なので、実際の感染率というのはもう少し高くなるでしょう。
そんなわけで、ベトナム人は地元の病院などに行けば安い値段で検査を受けられるし、それこそどこかの国の支援団体の後ろ盾などがあれば、無料で検査を受けることもできるようですが、もちろん私は日本人。正直言ってしまうとローカルの病院の衛生状態も気になってしまうし、どうやら検査を受ける前に医師の問診なんかもあるらしいので、ちょっと値は張るけど、日本人医師のいる外資系の医院で検査を受けることにしました。

しかし、ここ数年は大きなけがや病気もなく、病院に行く用事といったら健康診断を受けるぐらいで、海外で病院に行くなんてのももちろん初体験。そんなこんなでまずは病院選びからスタート。
さすがにホーチミンには日本人が多く滞在しているだけあって、市内には日本語で診察が受けられる病院がいくつもあります。その中からベトナム関連のサイトや情報誌などにもよく名前が登場するクリニックをチョイス。値段などの確認と予約のために電話をかけると、当然、日本語で対応してくれます。

で、授業のない月曜日の午後に予約をいれ、その日は早めに仕事を切り上げて病院へ。
やはり、さすがに外資系のクリニックだけあって、いろんな国の人が利用しており、広々としていて雰囲気も明るく、清潔感が漂っています。それに、あの独特の薬品臭さも感じられず、暗くて長い廊下の向こうから、カツンカツンと靴音を立てて先生が姿を現すようなイメージはまったくありません。やはり最近の病院はどこもそうなんでしょうか。

まずは受付で渡された紙にパーソナルデータを書き込んだあと、血圧を測ったり体温を測ったりしているところに、私と同世代くらいの若い日本人医師参上。
「いやぁ、診察室がいっぱいで…、ここでもいいですか?」
と言って通されたところは、カーテンで仕切られ、ベッドが6台ほど置いてある広い部屋。他の医師や患者もいるその部屋で、空いているベッドに座らされ、カーテンを閉めて問診開始。

医「で、今日はどうされました?」
私「あの、検査を…。HIVの…。」
と言うと、何やら先生の顔色が変わり、ちょっと気まずそうに「…場所、変えましょうか」と。

で、個室の診察室に通されて問診再開。
医「まぁ、検査といっても色々ありますから、まずは一般的なHIV検査をしてみて、それでもし感染しているようなことがあれば、もっと詳しい検査をしてみるようなカタチになります」…みたいな前置きのあと、
医「ベトナムはいつから?」
私「去年の11月からです。」
医「最近何かHIVに感染していると思われるような特別な症状はありましたか。」
私「いえ、別に…。」
医「HIVに感染した人の血液に触れたとか、コンドームなしで性交渉したとかは…」
私「いえ、ないですねぇ…。」
医「ホーチミン市内でHIV感染者が多くいるような地域に行ったとかは…。」
私「いやぁ、それもないですぇ…。」
医「………………。」

おそらくこの先生、この時点で「なんでこいつはエイズ検査受けに来たんだ?」と思ったことでしょう。と同時に、私も「あれ?予約の電話入れたときに理由も説明した上で「エイズ検査を受けたい」て言ったのに、伝わってなかったの?」と思ってしまいました。

で、仕切り直し。
医「あの…。どうして今回、HIV検査を…」
私「いやぁ、9月からまた別の国で働くことになったんですけど、その国の労働ビザ申請するのにエイズ検査も受けなきゃならんらしいので…えへへ…。」

すると、診察室に張りつめていた緊張感が一気にとけ、先生にも安堵の表情。そのあとは「いままでに大きな病気とかしましたか?」とか、「こっちに来てから体調崩されたこととかありましたか?」みたいなごくフツーの問診があり、同世代の日本人男同士のちょっとした世間話なんかもしたあと、検査室へ。
「これからHIV検査を受けます。もしHIVに感染していることが判明したら、再度検査を受け、その後は…云々………」みたいなことが書かれている英語の誓約書みたいなのにサインをした後、チュチュ~っと採血して終了。

医「結果自体は30分ほどで出ますが、ビザ申請用となると、医師のサインとかも必要だし、フォーマットとかもあるので、また後日、結果を取りに来てください。明日あたりケータイの方に連絡しますので、今日は検査料の支払いだけ済ませたらお帰りになっても結構です。」
…みたいなことを言われ、この日はコレで終了。

しかし、ここ最近はエイズに感染するようなおこないをしたという心当たりはないものの、結果を手にするまでの時間というのは、やはり病気が病気だけになぜだか緊張してしまいます。

で、その翌々日、仕事の合間を縫って検査結果を受け取りに再び病院へ。
受け取った診断書には「negative(陰性)」の文字。しかし、場所が場所だけに、そして病気が病気だけに、ベトナムの病院でエイズ検査を受けるというのも、なかなか貴重な経験でありました。

コメント

ちなみに俺も受けましたよ。
フィリピンで。
なぜかかなり緊張するんだよなあ。
なんでだろー。

  • 2007/06/07(木) 19:28:11 |
  • URL |
  • ichi #-
  • [ 編集]

僕も最近キルギスで受けましたよ。
旧ソ連ではほとんどの国で、長期滞在の外国人にエイズ検査が義務付けられてるようですが、今まではのらりくらりと逃げてました。いえ、身に覚えがあるからではなくて、下手に検査に行くと、逆に伝染されそうだからです。
hiroさんはウズベクでは受けなかったんですか?
てゆーか、次はどこの国へ?

>ichiさん
フィリピンで、てことは、結婚するときですか?
ベトナムでも、ちょっと前まではベトナム人と結婚する外国人には義務づけられていたそうですが、今はもう受ける必要なくなったらしい。
…しかしやっぱ緊張するよね。


>すなしんさん
いやぁ、ウズベクではまったくそんな話ありませんでしたね…。
でも、もしウズベクで受けろって言われてたら僕も逃げてたでしょうね。たとえお見舞いだけでも、あの国で病院行きたくなかったですもん。

ちなみに、次に行く国についてはこれからちょっとずつ情報を小出しにしていきますが、とりあえず確実にビザも取れて赴くことになれば、今よりはご近所になりそうですよ。
またこちらに来られたときにお話ししましょう。

タイトルにびびってしまいました!!
・・・何もなくて、良かったです・・・ね?(笑)
ホーチミンを去ってしまうんですね、残念です。

  • 2007/06/10(日) 21:57:19 |
  • URL |
  • のん #-
  • [ 編集]

>のんさん
あはは、ありがとうございます。
そうなんです。まだこっちでの任期は少し残っていたんですが、この何ヶ月かの間にいろいろな偶然があって、考えた末にホーチミンを離れることにしたんです。
でも、8月上旬ぐらいまでホーチミンにはいることになるので、多分のんさんとは1ヶ月半くらいはかぶると思いますよ。

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エイズ

エイズ後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)は、ふつうは英語名 ''Acquired Immunodeficiency Syndrome'' の略称でAIDS(エイズ)と呼ばれ、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染症。HIVは免疫機能の発動に必要なCD4+ T細胞と

  • 2007/06/08(金) 07:52:49 |
  • はるなの記録

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