シルクロードのバネ工場

ウズベキスタン、フィリピン、ベトナム、モンゴル、そしてシリアに渡った日本語教師のブログです

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シリーズ「絵教材」第1回・上から見る

久しぶりに仕事の話です。
…といっても、そんなに真剣な話ではないので、眉間にシワをよせて真面目な顔で読んだりしないでください。大概いつも通りの変な話なので。

最近、どうも毎日仕事ばかりしていて(いや、毎日仕事ばかりしているのは当たり前なんだが)、日曜日にも仕事に関する何かしらをちょこちょことやっているような感じです。
まぁ、日曜日にやってることといったら、昼間の1−2時間ぐらい、喫茶店とかで絵カードを書いたり教案を作ったりするぐらいで、コーヒーとか飲みながらやりたいことをダラダラとやってるだけなので、「働かされている」という感じではないからまったく苦ではないんだけどね。

しかし、フィリピンで働いていたとき、私の勤めている大学の母体となっているNGOの代表(元中学校教諭)に「教師という職業は、仕事を増やそうと思ったらいくらでも増やせるもんだ」みたいなことを言われたことがあって、確かに私の場合、テキトーな雑用でも人に頼まず自分でやってしまおうとするし、授業に関しても、ひとつひとつにこだわってしまって準備を増やしてしまうので、まさに「そのとーり」なんですが、じゃあ、具体的に何にこだわってしまうのかというと、主に「教材」。その中でも特に「絵教材」と呼ばれるもので、一応この場で簡単に説明すると、絵教材とは、言葉や文化の違う人でも、絵を見ればそれが何を意味しているかが理解でき、語学教育の、特に初級レベルや年少者を対象としたクラスでの語彙導入や口頭練習の際に有効的に使われる教材であり、例外なく日本語教育の現場でも広く使われています。

で、この絵教材、市販されている日本語教育用の絵教材が「果てしなくダサい」というのもあるし、もともと小さいころから絵が好きだったというのもあるし、なにより「先生が自分で描いた絵」を使った方が学生も喜んでくれるので、私の場合、授業で使う絵教材はほとんど自分で描いたものを使うようにしています。

フィリピンにいたころは、大学で作っていたオリジナルの初級テキストに合わせ、日本語能力試験3−4級の語彙に準拠した絵カード約1100枚(改めて数えてビックリした)を2年かけて描き上げたのもつかの間、ベトナムに来て初級クラスでも絵カードを使うわけですが、そこでフィリピンで描いたモノをそのまま使い回せばいいのに…と思いつつも手を抜けず、また新たに描いているという有り様です。

で、どうせ描くなら、「同じもの」の絵でも「違う絵」を描かなければ、改めて描く意味はないわけで、例えば初級のわりと早い段階で教える名詞の「電車」。

フィリピンで描いたのがこれ

ありがちな横向きの電車です。

まぁ、電車などは他に描きようがないんですが、ベトナム版の電車はちょっと視点を変えて
こんな感じにしてみました。

この「視点を変える」というのは描いている者としても結構楽しいんですが、中には「えんぴつ」などのように、どうしても視点の変えようがないものもあって、


左がフィリピン、右がベトナムで描いたモノですが、恥ずかしながらまったく同じ絵になってしまいました。別の意味で感心してしまいます。

しかし、ここで意地を張って無理に視点を変え、

こ~んな絵を描いても、これが「鉛筆だ!」ってわかるヤツにはそうそうお目にかかれません。小学生のなぞなぞじゃないんだから。

で、視点を変える他の例として、たとえば同じく初級語彙の「飛行機」になると、フィリピンでは
不格好ですが、ありがちな飛行機の絵です。

ここで「左右の向きを変える」とか、「下向いてるヤツを上向きにする」とかいう程度では面白くないので、ベトナム版の飛行機はこうなりました。
真上から見たところ。

この「上から見た絵」というのがけっこう面白くて、フィリピンで描いた絵教材の中でもお気に入りのひとつである「会議」の絵は…
会議を見下ろす図

教室でこの絵を見て、学生が「meeting!!」と言ったときは、もうホントに感無量でした。

そんなこんなでこの「上から見た絵」シリーズ、「会議」や「飛行機」以外にも描いてみたんですが、最近描いたものの中では、
「駅」です。

「建物」と「人」と「線路」。駅の要素は補っているんですが、これはちょっと無理があったかなぁ…。でも、ここで描き直したら「ありがちな駅の絵」になってしまうと思ったので、これを押し通すことに決定。

そして、



………不定期連載「絵教材」第2回につづく。

コメント

すごっ!!

う、うますぎる・・・(絶句)
全てオリジナル絵教材とは・・・頭が下がります。私なんて、『ありがちな○○の絵』が描けた日にゃ~大満足☆なのに。
ちなみに、フィリピンで書いた絵は著作権?(そんなものアジアに存在するのかっ?!)で守られているのでしょうか?!それともその学校ではいまだにひろさんの書いた絵が使われてたりするんでしょうか?
昨日、現地入りし(たぶん)ご近所さんとなりました。今後ともよろしくお願いします。

  • 2007/06/23(土) 22:38:37 |
  • URL |
  • のん #-
  • [ 編集]

のんさん、いつもいつもお褒めの言葉ありがとうございます。ついにホーチミン入りしましたか。何かあればいつでもご連絡くださいませ。

ちなみに、フィリピンではたぶんいまだに私の描いた絵を使ってくれているでしょうが、チョサッケンなどは存在しませんねぇー。というか、そこらへんちゃんとすればできるんだろうけど、まあ、描いた本人もわりとテキトーにやってますからね。

ともあれ、同じ街に住む日本人同士、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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